第88回アカデミー賞最多12部門ノミネートの『レヴェナント:蘇りし者』/4月公開 (C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation.  All Rights Reserved.

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2月28日(現地時間)に決定する第88回アカデミー賞のノミネートが14日(現地時間)に発表、『レヴェナント:蘇りし者』が最多12部門で候補になり、スタジオジブリの『思い出のマーニー』が長編アニメーション部門で候補になった。

10日(現地時間)にゴールデン・グローブ(GG)賞で作品賞など最多3部門を受賞した『レヴェナント:蘇りし者』は作品、監督、主演男優、助演男優、撮影など12部門にノミネート。GG賞ドラマ部門で主演男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオは、今回で5度目のオスカー・ノミネート。極寒の荒野でクマに襲われて重傷を負ったハンターのサバイバル劇を鬼気迫る表現で熱演し、今度こそ受賞するのではと期待が寄せられている。

次いで、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が作品、監督、撮影、編集など10部門で候補になった。GG賞ではミュージカル/コメディ部門で作品賞、男優賞を受賞した『オデッセイ』が作品、主演男優、脚色など7部門で候補になった。

GG賞では最多ノミネートを受けながら無冠に終わった『キャロル』、同じく受賞を果たせなかった『スポットライト 世紀のスクープ』、スピルバーグ監督の『ブリッジ・オブ・スパイ』はそれぞれ6部門、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』と『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が5部門で候補になった。

主演女優賞部門は、前哨戦で独走を続けている『ルーム』のブリー・ラーソンが順当に候補入り。ブリーは26歳、そして『ブルックリン』のシアーシャ・ローナンは21歳、と若手2人がノミネートされ、迎え撃つのはケイト・ブランシェットとジェニファー・ローレンスという2人のオスカー女優。そこに70歳のシャーロット・ランプリングが加わる。

GG賞でドラマ部門の主演(『リリーのすべて』)と助演(『Ex Machina(原題)』で候補になったアリシア・ヴィキャンデルは今回は助演で、ルーニー・マーラ(『キャロル』)は主演ではなく助演女優として候補入り。同じ作品でケイト・ブランシェットと票の取り合いになる懸念は払拭された形だ。

長編アニメーション部門では、前哨戦であまり注目されていなかった『思い出のマーニー』がノミネートされ、『アーロと少年』が候補から外れたこと、『キャロル』が作品賞、監督賞で候補入りしなかったこと、トム・ハーディ(『レヴェナント:蘇りし者』)の助演男優賞候補入り、そしてGG賞脚色賞受賞のアーン・ソーキン(『スティーブ・ジョブズ』)が候補入りを果たせなかったことなどがサプライズとして伝えられている。

今年はNetflix製作の『ビースト・オブ・ノー・ネーション』のイドリス・エルバがGG賞を始めとする映画賞で候補となったが、アカデミー賞ではNetflixやAmazon Studiosが製作した作品は一切候補にならず、旧来の映画製作システムに則った作品を重視する映画芸術科学アカデミーの保守的な姿勢が見て取れる。

ノミネーション発表後、ツイッターなどSNSでは「#oscarsowhite(オスカーは真っ白)」というタグ付きで、白人俳優ばかりが候補になったこと、『クリード チャンプを継ぐ男』や『ストレイト・アウタ・コンプトン』などアフリカ系アメリカ人を描いた作品の冷遇を指摘する声も上がっている。

今年は大本命作がないと言われているが、GG賞の追い風に乗る『レヴェナント:蘇りし者』と『オデッセイ』に、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が猛追をかける展開になりそうだ。

授賞式は2月28日(現地時間)、ロサンゼルスのコダック・シアターで開催される。司会を務めるのはクリス・ロック。

主要部門候補は以下の通り

【作品賞】
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』