交通事故にあったのに「ひかれ逃げ」してしまう子ども達

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交通事故にあった時の対応って、みなさんお子さん達にどう教えていますか?つい最近、ネット上で「ひかれ逃げ」する子供達のことが話題になっていました。

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事故に遭いそうな瞬間

交通事故は突然起こるものですが、そう滅多にあうものではありません。親としてはできるだけ事故にあわせないために、小さいころから口を酸っぱくして注意しているわけですが、もし事故にあった時の対応まで教えている家庭は少ないのではないでしょうか。

実は筆者もその一人で、話題をみかけるまで子供に対し「事故にあった時の対応」は教えていませんでした。 そこで調べてみたところ、突然事故にあった子供達はつぎのような反応をすることがわかったのです。

■謝って逃げる子供達

突然交通事故にあった子供の中には、瞬間わけがわからず「ごめんなさい」「大丈夫」と言って逃げてしまう子が少なくないようです。中には「親におこられる」と思い込み、咄嗟に逃げる子もいるようす。勿論、すぐに立ち上がれる場合になりますが、交通事故の怪我は見た目に出ていなくても後から症状が出てくる場合があります。

▼子供達の反応
・自分が悪いと思い込み謝って逃げてしまう
・「大丈夫」という
・親に事故にあったことを内緒にしてしまう

話題を見て思い出しましたが、実は筆者も子供のころ「ひかれ逃げ」をしたことがあります。歩道を自転車で走行中、ガソリンスタンドから出てきた車に横から衝突されてしまったのです。スピードは出ていなかったとはいえ、あたった衝撃はそれなりのものでした。でも瞬間は突然のことに頭の中が真っ白。痛みすら感じていませんでした。 それで思わず「大丈夫です」と言い残し、逃げるように去ってしまったのです。幸いにしてその時の怪我は打撲程度ですみましたが、それでも数日間は足が痛かったことを覚えています。

筆者の場合には、その後幸いにして何事も起こりませんでしたが、場合によっては見た目には平気でも後で臓器の異常がわかったり、骨折がわかることもあるようです。最悪なケースになると、親が事故を知らないうちに内部で疾患が進行して、取り返しのつかない事態になることも……。

子供なので突然の事故には完全な対応はできないと思います。でも、もしもの時のために「相手に親と警察を呼ぶよう頼む」「周囲の誰でもいいので他の大人の助けを呼ぶ」「事故にあったことを親にきちんと話す」など、思いつく限りの対応を念を押して教えておいた方が良いと思います。もしひかれ逃げしてしまったとしても、親にさえきちんと早く話してくれていれば、すぐに病院には連れて行くことができますから。

あとから怪我がわかることも

■ドライバーは「ひかれ逃げ」をさせないで

逆に「ひかれ逃げ」されてしまったドライバーについては、もし後日子供に何か重大なことが起こってしまった場合に「ひき逃げ」「当て逃げ」扱いで調べられる可能性を持っています。 そもそも交通事故を起こしたドライバーには負傷者を救護し、警察に報告する義務があります。

▼事故を起こしたドライバーの義務(道路交通法 72条1項)
・直ちに車輌の運転を停止する
・負傷者の救護
・道路上の危険を防止する処置(二次災害を回避するための)
・警察への報告

そのため、ぶつかってしまった相手の子供が「大丈夫」と言い出しても、それを決して過信することなく必ず警察に電話して対応をその場で相談してみてください。

それから、もし子供が名前も学校も言い残さず逃げてしまった場合には、後から何か起こった時のために「被害者不明」で警察には相談しておいた方が良さそうです。万が一が起こった時には、その時対応しようとしたことがきちん残るわけですから。

警察にはちゃんと連絡しようね

■親ができること

ネットでは、最近の交通指導では「事故にあった時の対応」まで教えられていると言われていましたが、筆者が先日参加した子供の学校の交通指導では、そこまでのことは教えていませんでした。
「学校や交通指導で教えているだろう」と他人任せにはせず、我が子のことだからこそしっかり親が教えておいた方が良さそうです。

さらに最近は、携帯電話が普及しすぎた影響からか、親や自宅の電話番号を記憶していない子も増えているようです。いざという時のために、お父さんとお母さんの電話番号を暗記させておく。住所・電話番号を書いた紙を持たせておくなど、緊急の際すぐ連絡がとれるよう、たとえ無駄になったとしても、こちらも必ずやっておいた方が良さそうです。

▼参考:
はてなニュース
JAF
道路交通法第72条

(文:栗田まり子)