2016年度プリツカー賞は「社会問題を解決する」チリの建築家へ

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エリートのためではなく、生活に苦しむ人々の暮らしをより良くするために。建築界、最高の賞を受賞したのは、社会問題と向き合いながら数多くの集合住宅や公共施設などを手掛けている建築家、アレハンドロ・アラヴェナだ。

2016年度のプリツカー賞の受賞者になったチリの建築家、アレハンドロ・アラヴェナは、低価格で住宅の設計を実現するクリエイティヴなアプローチで知られている。

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プリツカー賞は世界で最も名声の高い建築賞だ。近年の受賞者にはフライ・オットー、坂茂、伊藤豊雄が含まれる。少しさかのぼればザハ・ハディドやレンゾ・ピアノも受賞している。

ジャン・ヌーベルが設計したニューヨークシティミッドタウンの高級コンドタワーや、白紙となったザハ・ハディドの新国立競技場案のように、これまで多くの建築はエリートの要求を満たす物として注目されてきた。しかし今年のプリツカー賞の審査員は人々のために意図的に働いているような建築家を選んできたことは顕著である。

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この賞のスポンサーであるハイヤット財団の会長のトム・プリツカーはその発言の中でこう述べている。

「アレハンドロ・アラヴェナは、コラボレイティヴな手法を建築に取り入れた世界の先駆者です。力強い建築をつくると同時に、21世紀における主要な社会問題も扱っています。彼の建築は経済的に恵まれない人々にビジネスチャンスを与え、自然災害の被害を和らげ、エネルギー消費を減らし、公共の憩いの場を提供します。彼は最高の建築というものは、人々の生活をより良くできることを教えてくれているのです」

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