auのCM「三太郎シリーズ」に、(左から)浦島太郎役で出演中の桐谷健太さん、かぐや姫役の有村架純さん、乙姫役の菜々緒さん

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春商戦は、携帯電話やスマートフォンの新規契約が年間で最も多くなる時期だ。若者の囲い込みを狙い、携帯電話大手3社がキャンペーンを相次いで発表した。

KDDI(au)は2016年1月12日、東京都内で春商戦に向けた新サービスと新機種の発表会を行った。目玉は14日からスタートする若者向けキャンペーン「auの学割」だ。25歳以下で「データ5/8/10/13」のいずれかに契約して端末を購入した人に対して、26歳の誕生月までデータ容量5GBを無料でプレゼントする。

また25歳以下の人とその家族を対象として、MNP(番号持ち運び)を含む新規契約時に「データ定額5/8/10/13」を申し込むと、最大1年間、毎月のデータ定額料金から934〜1000円を割り引く。このキャンペーンは、auを18か月以上利用している25歳以下であっても、期間中に機種変更をすることで適用される。受付期間は5月31日まで。

三太郎シリーズの浦島太郎、かぐや姫、乙姫が姿を現す

発表会でプレゼンターを務めたKDDIの田中孝司代表取締役社長は、新たに始まる「学割」について次のように胸を張る。

「今の学生はYouTubeをよく利用している。そのため月末になるとデータ容量の上限を超過しないか、いつも心配している。そんなスマホの不自由を解消するため、 "ドッカーン!"と5GBをプレゼントすることにした」

例えば、中学生1年生が4月から本サービスの適用を受けた場合、最大で5GB×12(か月)×13(年)=780GBがもらえる計算だ。

プレゼンテーションの途中、auのCM「三太郎シリーズ」に出演中の桐谷健太さん、有村架純さん、菜々緒さんが応援にかけつけた。有村さん、菜々緒さんらの艶やかな姿に田中社長は終始デレデレで、握手を求めるシーンもあった。

新機種の注目は低価格モデルの「Qua」

2016年春モデルは4機種が新登場する。auオリジナルブランド「Qua(キュア)」シリーズ初となるスマートフォン「Qua phone」(京セラ製)とタブレット「Qua tab 02」(ファーウェイ製)、OSにAndroidを採用したフィーチャーフォン「GRATINA(グラティーナ) 4G」(京セラ製)、片手で持てるコンパクトなスマホ「AQUOS SERIE mini SHV33」(シャープ製)。

さらに「Xperia Z5」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)の新色ピンクと、シニア向けスマホ「BASIO(ベイシオ)」(京セラ製)の新色レッドが1月下旬以降に追加される。

これらの端末で記者が注目したのはQuaだ。ワンセグ/フルセグやキャリアアグリゲーションに対応しておらず、内部ストレージは16GBという構成。その分お求めやすい価格になりそうで、phoneは実質2万円台、tab 02は実質3万円台と見込まれる。phoneはスリムなボディながら防水・防塵・耐衝撃をうたい文句にしている。安くてベーシックな機能の充実をスマホに求める人にピッタリといえるだろう。

ギフトカード2種類を3月から展開

このほか、全国のauショップでギフトカードを3月から販売する。

「au WALLET チャージカード」は、「au WALLET プリペイドカード」へチャージ(入金)できるプリペイド式カードで、1000円・3000円・5000円の3種類が用意される。有効期限はなし。

「データチャージカード」は「4G LTE」対応スマホやタブレットのデータ容量を追加できるというもので、価格は1.5GBが1620円、3GBが3240円、5GBが5400円。カードの利用有効期限は購入後180日、データ容量有効期限はデータチャージ後62日となっている。

ソフトバンクとドコモも負けじとキャンペーンを展開

ソフトバンクは「ギガ学割」を次の通り実施する。新規契約またはMNPをする25歳以下の人を対象に、「スマ放題/スマ放題ライト」+データ定額パックの標準/大容量、または「ホワイトプラン」+パケット定額サービス(パケットし放題フラット for 4G/for 4G LTE)に加入した場合、以下の(1)か(2)のどちらかを選択できる。

(1)1カ月 6GBのデータ容量を最大36か月付与する
(2)月額料金(基本料金)について、ホワイトプランは1008円(最大36か月)、スマ放題/スマ放題ライトは1620円(同24か月)をそれぞれ割り引く

機種変更、またはデータ定額パックが「3Gケータイ/シンプルスマホ/小容量」の人は(2)のみの適用。このほか新規またはMNPで加入した家族に対しても特典を用意している。受付期間は1月15日から5月31日まで。

NTTドコモは「ドコモの学割」を実施する。対象者は他社と同じく25歳以下のユーザー。新規・MNP・機種変更(利用期間18か月以上)で対象機種を購入し、「カケホータイプラン/カケホーダイライトプラン」と、「データM/L」または「シェアパック15/20/30(子回線も可)」に加入しなくてはらならない。ソフトバンクと異なり(1)と(2)の両方が適用される。

(1)1カ月 6GBのデータ容量を、26歳の誕生月まで最大36か月付与する
(2)基本使用料金を毎月1300円割り引く(最大12か月)

いずれも「U25応援割」と合わせて利用した場合のデータ容量・割引額となっている。受付期間は1月21日から5月31日まで。

3社のキャンペーンを比較してみる。まずはauから。ソフトバンクとNTTドコモは「36か月」という期間が設けられているのに対し、auはそれがない。契約時の年齢が若いほど長期的にわたって特典が受けられる仕組みになっている。

NTTドコモは、25歳以下に付与されるデータ容量は家族でシェアできる点が特徴だ。ただし家族への学割特典はない。

ソフトバンクは、2つの特典――データ容量付与と月額料金の割引のどちらか一方しか選べない。もっとも「スマ放題」契約なら、月額料金の割引額は1620円と大きい。データ通信をあまりしない人にとってはお得感が高いのではないか。