「まず初戦でゲーム感覚を戻してほしかった」と病み上がりの遠藤を先発させた意図を説明。指揮官の視線は先の先を見つめていた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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――リオ五輪最終予選の初戦を終えた率直な感想をお願いします。
 
「試合が終わって、勝って、本当にホッとしています。ただ、ゲーム的には早い時間帯に点を取って、意識が守備的になってしまった。初戦の難しさ、緊張感があるなかで日本らしいパスワークに硬さが出てしまった。『耐えて勝つ』という形で辛抱させられたゲーム。それを為し得て勝ったということで、守備は自信を次につなげていけると思います。最終的には結果がすべて。勝って良かった」

【リオ五輪予選PHOTOダイジェスト】日本 1-0 北朝鮮
 
――緊張と言いましたが、5分で先制して解けたのでしょうか?
 
「90分間を通して緊張感は抜けなかったと思います。選手たちは勝つことに対して最後まで緊張感を持って戦っていました」
 
――次戦のタイ戦はどう戦うのですか?
 
「この後のタイとサウジアラビアの試合を観て、それから考えます」
 
――病み上がりの遠藤を使った決断について、それに至った理由は?
 
「遠藤はトレーニングマッチをしていなかった。(決勝までの)6戦を考えると、まず初戦でゲーム感覚を戻してほしいと考えて起用しました。ただ、攻撃の面では彼らしさ、ゲーム感覚が戻っていませんでした」
 
――1点取ってからの試合運びが課題になるのでは?
 
「これまで縦へ速い攻撃を心がけてきました。そのなかで全体の距離が遠くなり、前に行き過ぎたことでフォローアップが遅くなって、攻撃が単発になった。これは修正しないといけません。前線への距離を縮めるために、持ち出していく作業が課題です」
 
――選手交代の意図を教えてください。
 
「まず南野ですが、彼らしいプレーができておらず、僕としては長く引っ張ったつもりです。これからの試合に向けてという意味で、悪いなりに60分まで引っ張りました。(次に代えた)大島も、彼本来の力を出せずにいたので。南野より15分長く残したのは、悪いなりに守備では働いていたからです。(南野に代えた)矢島で少し逃げるところを増やしたかったですし、(大島に代わった)原川でもっとボールを動かしたかった。

 彼らが入って、少しだけ日本らしいボールの動かし方ができるようになりました。最後に代えた久保は、疲れが見えてきていたので、そうではない中島を(中央のポジションへ)残して、(中島のいた左サイドに)豊川を入れました。試合の内容としては、上手く逃げ切れたとも言えますが、相手のミスにも助けられた。最後に入った元気の良い選手たちが、アディショナルタイムでFKとCKを与えたのも修正しないといけないと思っています」