NASAが「SMAPの復旧を断念」と発表

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世界規模、いや、宇宙規模での活躍を見せるSMAP。世界中の人々の期待を一身に背負い、私たちのために尽力してくれるSMAPは “人類の希望” だと言っても過言ではない。

だがしかし! あの 米航空宇宙局 (NASA)が「SMAPの復旧を断念する」と発表したというではないか!! この発言を受けて「天下のNASAまでもが、SMAPに関しては “お手上げ状態” か……」と、世界中が驚きと落胆に包まれた。しかもNASAは、2015年7月の時点でSMAPの不具合を発見していたというではないか……。

・SMAP、レーダーの1つに不具合

NASAがSMAPの不具合に気が付いたのは、2015年7月7日。なんとSMAPに搭載されていた特別なレーダー観測機器の1つに問題が発生したというのだ。以後、NASAとジェット推進研究所(JPL)は全力で解決にあたったが、失敗。そして2015年9月、NASAは「SMAPのレーダー観測機器の復旧を断念する」と発表したのだった。

・干ばつ対策に期待されるSMAP

2015年1月31日に米カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地より打ち上げられた、地球観測衛星SMAP。“スマップ” と発音し、正式名称は「Soil Moisture Active Passive(土に含まれる水分を能動的、受動的に観測)」だ。

特別なレーダーなどで地球全体の土壌の水分量を計測することで、洪水や干ばつなどの災害予防や、農業の生産性の向上などに期待されてきたという。

・関係者「SMAP計画は今後も続けられる」

大切なレーダーを失ったら、SMAPはもうお終いか……と心配になってしまうが、諦めるのはまだ早い! なぜなら、もう1つの主要な観測機器であり、土壌水分地図を集めることが可能なラジオメーターが無事だからだ。レーダー抜きでは地図の解像度はグッと低くなってしまうが、それでも SMAP は今後も衛星から調査を続けるということである。

マサチューセッツ工科大学のSMAPサイエンス・チームのダラ・エンテクハビ氏も、データ収集が計画通りに行かないことを認めつつも、「SMAPは、地球のシステムを研究する上で欠かせない知識を生み出していきます」と前向きに語っているそうだ。

ということで、今このときも私たちの上空をまわり続けているSMAP 。なんだかSMAPが夜空ノムコウにいてくれるだけで安心できるものだ。設計寿命は3年だというが、それだっていい! いけ、SMAP !!

参照元:Spaceflight Now、Space.com(英語)
執筆:小千谷サチ
イラスト:RocketNews24.

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