中国メディア・環球網は11日、日本国内の韓流人気低下や円安などの影響により、韓国産マッコリの対日輸出量が2011年のピーク時の12.4%にまで減少したとする韓国・SBSテレビの11日付報道を伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・環球網は11日、日本国内の韓流人気低下や円安などの影響により、韓国産マッコリの対日輸出量が2011年のピーク時の12.4%にまで減少したとする韓国・SBSテレビの11日付報道を伝えた。

 記事は、韓国関税庁が11日に発表した貿易統計で、11年に4841万9000米ドル(約56億8000万円)と過去最高を記録したマッコリの対日輸出額が4年間で急降下し、14年には914万8000ドル(約10億7000万円)、昨年1-11月で600万1000ドル(約7億円)となり、ピーク時のわずか12.4%になったと紹介した。

 また、マッコリ生産企業が日本以外のアジア都市に視線を移しており、香港や台湾、中国大陸の輸出額が大きく増加しているとも説明。一方で、その規模はまだまだ小さく、日本が依然としてマッコリ業界において最大の輸出国であることから、日本向けにヨーグルト味、ブドウ味、低アルコールなどのマッコリ製品を発売し、消費拡大を狙っていると伝えた。さらに、東京・新宿一帯にある韓国食品店などでマッコリの販促活動を強化するなどの取り組みも行われていると紹介した。

 韓国産マッコリの対日輸出額は、09年時点で540万ドル(約6億3000万円)だったという。すなわち、韓流ブームに伴う「マッコリ旋風」が起こる前の水準にほぼ戻った形と言えるだろう。「祭り」の状態が一段落したところで、韓国を代表するお酒の1つであるマッコリが今後も日本国内で安定したニーズを獲得できるかどうか、これからが勝負のようである。

 一方、対中国大陸輸出額は184万3000ドル(約2億2000万円)と11年に比べて44.9%増えたという。若者を中心としたさらなるニーズ掘り下げによって、この数字は今後大きく伸びる可能性もありそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)