新スター・ウォーズ批判したジョージ・ルーカス、「ディズニーは奴隷業者」の例えを謝罪

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ジョージ・ルーカス監督はインタヴューで、スター・ウォーズ最新作『フォースの覚醒』の「レトロ調」路線を批判。ただし、ディズニーを奴隷業者にたとえた件については、12月31日に謝罪声明を出した。

映画『スター・ウォーズ』シリーズ旧作品を生み出した監督ジョージ・ルーカスは、最新作『フォースの覚醒』に対して少々苦々しい思いを抱いているようだ。

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12月25日(米国時間)、米CBSの朝の報道番組に登場したルーカスは、エピソード1〜6を「我が子」と呼んだ。また、シリーズから手を引いたことについては、たとえれば離婚のような一種の「破局」だと述べた。

ルーカスは、自身の秘密基地「スカイウォーカー・ランチ」スタジオ(ルーカスフィルム本社がある広大な敷地であり、農場を模しており、選ばれた者しか入ることができない)で、番組司会者チャーリー・ローズのインタヴューに応えて、次のように述べた。

「最初の3作品では、あらゆる問題が扱われています。[ディズニーは]それらのストーリーに目を向け、ファン向けの作品にしたいと語りました。それに対してわたしは、物語はここから始まってこう進んだ、というその全体を物語りたかったのだ、と言いました。結局のところこれは、家族のソープオペラ(メロドラマ)です。わたしたちはこの作品を『スペースオペラ』と呼んでいますが、人々は、これが実際には家族の問題をテーマにしたソープオペラだということに気付いていません。宇宙船がテーマではないのです」

「[ディズニーは、]レトロ調の作品にしたいと思っていましたが、それはわたしの好むところではありません。わたしは、作品ごとに惑星や宇宙船を変えて、それまでとは違う作品にしようと懸命に取り組んだのですから」

ルーカス監督は、新作のストーリーの概略を考えていたが、ディズニーには採用されなかったことについても語った。彼は2015年1月のインタヴュー(日本語版記事)でも同様の話をしている。

「そのストーリーを採用したくないとディズニーは考えました。独自にやろうと決めたのです。それで結構だ、とわたしは決断しました。そして、こんなことを語りました。わたしが参加してもトラブルを招くだけだ。わたしがやりたいことを彼らは望まないし、わたしにはもう、それを指揮する権限がないのだから。わたしが何もかも台無しにしてしまうだろう」

ただし、「ルーカスフィルムを売却することに決めて、心穏やかでいられたのか」とローズ氏に尋ねられたルーカスの答えは「ええ」だった。そして、ジョージ・ルーカス博物館(日本語版記事、完成イメージを下記ギャラリーで紹介)のような、ほかのプロジェクトへの取り組みに時間を費やしたいと語った。

「これは離婚話のようなものです」とルーカスは付け加えた。

なお、ルーカスはこのインタヴューで、ディズニーを「奴隷業者(ホワイト・スレーバーズ)」にたとえ、「我が子のようなスター・ウォーズシリーズを奴隷業者に売ってしまった」と嘆いたが、このコメントについては12月31日に謝罪声明を発表した。

ルーカスは、『Hollywood Reporter』誌に送った声明でこう述べている。「失言により、非常に不適切なたとえを用いてしまいました。それについて謝罪します。わたしは40年間、ディズニーと仕事をしてきました。ディズニーをスター・ウォーズの管理者に選んだのは、同社と、ボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)のリーダーシップに敬意の念を大いに抱いているからです」

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