暗号通貨間に発生する4%の価格差を抜く!
’14年のマウント・ゴックス事件でビットコインは終わった……などと思っている人も多いのでは? 実は今、暗号通貨のトレードで荒稼ぎしている人が増えている。その一攫千金術に迫った!

◆暗号通貨間に発生する4%の価格差を抜く!

「3か月ほど前からコツコツ買い進めていたBTCを一昨日の夜に売りました。平均買値が2万7000円ほど、決済したのが4万5000円前後だったので、100万円以上の利益ですかね」

 そう言って、えびす顔を見せたのはIT系サラリーマンであり、投資家でもある東原氏(仮名)だ。

「BTCは200ドル以下にはいかないだろうという読みがありました。というのも、1BTCの採掘にかかるコストが200ドルと言われ、それ以下の下落は考えにくいから。9月には200ドル割れを試す場面もありましたが、底堅く反転していきましたし」

 200ドルを割らない前提で少しずつ買っていくのもよさそう。しかし、東原氏にとって今回のトレードはボーナス。その本領は「暗号通貨アービトラージ(裁定取引)」にある。

「BTCは株のように1つの取引所だけで売買されているわけではなく、世界に無数の取引所があり、それぞれの取引所によって、同じBTCでも価格に違いがあるんです」

 日本の取引所を見ても、数十円の差ならば恒常的に発生している。

「こうしたサヤはドル、ユーロ、円といった為替を介したり、あるいは他の暗号通貨を絡ませることで、より大きくなります。それを狙うのが暗号通貨アービトラージです」

 東原氏が狙うのは2つの暗号通貨を絡ませたアービトラージだ。

「使うのはリップル(XRP)です。ビットコインは暗号通貨のなかの“基軸通貨”と言われるほどのトップ通貨ですが、時価総額で見て二番手に位置するのがXRP。日本にも取引所があって、出来高もそこそこある。このXRPとBTCのサヤを狙うんです」

 XRPの場合、「ゲートウェイ」と呼ばれる専門の取引所を利用することになる。日本だと「エクスチェンジ東京」と「東京JPY発行所」の2つのゲートウェイが比較的知られている。

「ここから話がややこしくなるんで、よく聞いてくださいね。まず、XRP/円の価格がありますよね。ゲートウェイでの取引価格が、1XRP=0,52円だったとします。でも、円をBTCに替え、BTCをXRPに交換して、円をXRPに替えることもできます」

 直近のレートに当てはめて、1BTCを3万9000円で買ったとしよう。次にこのBTCをXRPに替える。「BTC/XRP」という通貨ペアだ。円をBTCに替えた直後のレートは、1BTC=7万7100XRP。1XRPあたり0.5円で買えた計算になる(3万9000÷7万7100)。

「BTCをかませた合成レートのXRP価格は0.5円ですが、ゲートウェイのXRP/円のレートは0,52円。ここに4%のサヤがありますよね。このサヤを狙っていくのが僕のやり方」

◆2、3%のサヤなら抜けるチャンスは多い

 サヤがあれば抜くだけ。安く買って、高く売ればいいのだ。

「BTCを挟んだ合成レートのほうが安いことがほとんどです。これで安く買ったXRPを、エクスチェンジ東京などXRP専門の取引所で高く売るんです。それだけで取引手数料を差し引いても2、3%のサヤが抜けます。4、5%のサヤが発生することもありますから、月で60%もの利ザヤを稼げることもあります」

 このやり方を実践するには円をBTCに交換できる取引所と、XRPを円に戻す取引所、最低でも2つの取引所が必要となる。

「円をBTCに替えるのは、その時々で最も安く取引所を選択すればいい。このとき、出金にかかる手数料もチェックすること。少額投資だと、この手数料が大きなコストになるためです。BTCからXRPへの両替は、手間がかからない『BTC2Ripple』を使っています。BTCを送金すると、XRPに両替できるサービスです」