今回こそは、アジアの壁を越える。12年11月に行われたAFC U-19選手権に参加したU-19日本代表は準々決勝イラク戦で1-2の敗戦を喫し、U-20W杯出場権を逃した。当時ゴールマウスを守っていたGK櫛引政敏(鹿島)は現在、U-23日本代表の一員としてリオデジャネイロ五輪アジア最終予選に挑もうとしている。

 グループリーグ初戦の北朝鮮戦前日、櫛引は「落ち着いていますね」と心境を明かした。「やることはチームとして、はっきりしているので今までやってきたことを出したい」。チームとして日々を積み重ねてきたことでやるべきことが明確となり、迷いなく初戦に臨めるようだ。

 AFC U-19選手権だけでなく、この世代の代表は15年1月のAFC U-22選手権、そして同年9月のアジア大会でも準々決勝での敗退を味わっている。だが、敗れる中で学んできたこともある。アジアを勝ち抜くためにはという問いに、「日本対策をしてくるチームが多いのでやりづらさはありますが、意外と日本人はタフさがあるので、そこを出していけば勝てると思います」と語ると、「勝負所でゴールを決めたり、GKがシュートを止める部分が大切になってくるので、そういう勝負所で良いパフォーマンスを発揮できるように準備したい」と続けた。

 アジアで結果を残せていないチームかもしれない。櫛引は「まだ何も成し遂げていないチーム」と話しながらも、「ただ、今回成し遂げるチャンスが巡ってきているので、この最終予選でチームとして一つ成し遂げられればと思っています」と今予選でベスト8の、そしてアジアの壁を突破しようと改めて決意している。

(取材・文 折戸岳彦)


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