めまいや立ちくらみ、頭痛などは貧血の症状であることが多いものです。女性の場合、血液1dl中のヘモグロビンが12g以下で貧血と診断されますが、検査では大丈夫でも「隠れ貧血」の女性が多くなっています。原因不明の肌荒れがなかなか治らないという方は、隠れ貧血が原因かもしれませんよ。

女性に多い「隠れ貧血」ってどういうこと?

一般的な検査では、ヘモグロビンの数値が基準以上であれば貧血とはなりません。ヘモグロビンの不足は、鉄分を摂取することで補えますが、体内の鉄分のうち血液に溶け込んでいるのは70%で、残りの30%は肝臓に貯蔵されています。この貯蔵鉄をフェリチンといいます。女性は生理で鉄分が失われやすい特徴があるうえ、ダイエットで鉄分の摂取が少ない場合も多く鉄分が不足しがちです。血液中の鉄分が不足すると、貯蔵されているフェリチンを使うことで鉄分をまかないます。隠れ貧血とは、貯蔵されているフェリチンが少なくなってしまった状態です。ヘモグロビンには、酸素を体の隅々まで運ぶ働きがあるので、隠れ貧血でもお肌の荒れといった症状が出てくるのです。

こんな症状があったら「隠れ貧血」を疑って!

次のような症状があったら貧血かもしれません。

□頭痛や肩こりが多い
□疲れやすくいつもだるい
□爪が割れやすくなった
□肌や髪にツヤがない
□気分が落ち込みやすくイライラする

検査では大丈夫でも、隠れ貧血の状態になっていれば貧血と同じような症状が出ます。あてはまる項目が多い方は、鉄分を積極的に摂取するなどして、貧血を改善してみてください。

効率的な鉄分の摂取は一緒に食べる栄養素も大切!

鉄分を摂取すれば、貧血は改善されます。鉄分には、レバーやシジミ、アサリ、カツオなどに多く含まれるヘム鉄と、ホウレンソウ、小松菜、大豆、卵黄などに含まれる非ヘム鉄の2種類があります。吸収率がいいのはヘム鉄ですが、ヘム鉄ばかりを食べるのでなく、非ヘム鉄と組み合わせることで吸収率がさらにアップします。さらに鉄分の吸収率をあげるには、たんぱく質、ビタミンC、クエン酸などと一緒に鉄分を摂取するといいのです。お茶やコーヒーに含まれるタンニンは、鉄分の吸収を阻害する成分なので、貧血の改善中は、食後すぐに飲むのは控えて、30分程度経ってから飲むようにしましょう。


writer:岩田かほり