欧州組の南野、久保など攻撃陣のメンツは充実。守備陣もA代表に名を連ねる遠藤を筆頭に個人能力に長けた選手が揃った。

写真拡大 (全3枚)

 U-23日本代表はいよいよ明日、リオ五輪出場を懸けたアジア最終予選の初戦に臨む。今回の最終予選は従来のホーム&アウェー方式ではなく、カタールでの短期集中型で開催され、本大会へ進めるのは16か国中3か国。日本はグループリーグを突破し、決勝トーナメントで3位に入る必要がある。

 グループリーグの第1戦で対戦するのが北朝鮮だ。選手たちは「なによりも初戦が大事」とキャプテンの遠藤を筆頭に口を揃えるように、勝点を得ることが重要になる。もし黒星スタートなれば……6大会連続での本戦出場に黄色信号が灯るだろう。
 
 ただ重要な一戦に向け、北朝鮮の情報は決して多くはない。昨年8月の東アジアカップで日本のA代表を相手に1得点・1アシストを決めたパク・ヒョンイルがメンバー外になるなど、“謎”の部分が多い。
 
 選手たちが共通して持っているイメージは“激しいプレス”と“ロングボール”だという。10年のU-16アジア選手権、一昨年のU-19アジア選手権でともに北朝鮮に敗れた南野は語る。
 
「アグレッシブに来ると思う。前に対するパワーは相当なものを持っている。絶対に受けに回ってはいけない」
 
 また、前述の東アジアカップで北朝鮮と対戦したキャプテンの遠藤は「長いボールに対しては、事故を起こしてしまうこともあるので気を付けたい。(パク・ヒョンイルはいないが)、戦い方はそんなに変わらないと思うので、しっかりイメージしてやりたい」と意気込む。
 
 さらに遠藤は「立ち上がりは自分たちでしっかりプレッシャーをかけて、長いボールを蹴らせないようにしたい。ただ、それが90分間できるわけではないので、ロングボールを蹴られた時はしっかり対応したい。日本は立ち上がりを無失点で抑えられることが多いので、守備はいつも通り自信を持ってプレーしたい」と続ける。
 
 遠藤、南野らが相手の特長を警戒するなか、勝利のキーファクターになりそうなのが、セットプレーだ。北朝鮮戦の2日前、会場となるグランド・ハマンド・スタジアムで公式練習を行なった日本は、公開された冒頭15分を終え、その後はセットプレーの確認に時間を割いたという。
 
 左利きのキッカーとして重責を担いそうな山中は語る。
 
「トリックプレーも含めて、FKで点を取れたらすごく大きい。狙っていきたいです。左利きはこのチームで僕だけですし、キッカーの質が大切になるとコーチにも言われました。アシストができればと思います」
 
 1点を争う痺れる展開が予想されるなか、相手の虚を突くサインプレーは有効になるはずだ。日本がそれをどこでどのように使うのか、注目をしたい。
 
 また、ゴールが期待されるのが南野、久保の欧州組コンビだ。アンダー世代で2度、北朝鮮に敗れている南野は悔しさを晴らしたいとの想いが強い。
 
 一方、久保は多くを語らずとも、「すごく楽しみ。初戦が一番大事なので、高いモチベーションで臨めるように準備したい。すでに高まっている部分はある」と準備万端の様子を窺わせる。
 
 果たして若き日本は難敵・北朝鮮を攻略できるのか。五輪へ出場できるかどうかで日本サッカー界の今後が大きく変わるだけに、その初戦の持つ意味はとてつもなく大きい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)