ファンダメンタルズとテクニカルの両方を重視し、トレード中はずっとラジオNIKKEIを聴きつつ、ツイッターもチェックしている
広がり続ける格差や給料頭打ちの経済情勢なぞどこ吹く風と言わんばかりに、アグレッシブに資産を増大させているミリオネア投資家たち。そんな彼らの独自の投資戦略、そして資産形成術と勝負のタイミングを知ることで、億超えへの道を探る!

【バリュー株 Gスイング氏】
・総資産1億円/投資歴9年
・直近1年の騰落率:+1000万円

「’08年秋のリーマンショック直後、J-REITの価格は軒並み大きく下がっていたのに対し、利回りも8%超まで上昇していました。借金で調達した300万円も含めた500万円の元手を投じ、J-REITの価格が上昇に転じて大きな売却益を得られました」

 読みがズバリ的中し、幸先のいいスタートを切ったものの、会社勤めを続けながらのトレードではなかなか本腰を入れられず。信用取引で追証が発生することも度々あったという。それでも気づけば、’11年の時点で資産3000万円までに増えていた。しかし、3月11日を機に流れは激変。東日本大震災の発生に伴う相場暴落で1500万円もの損失を被ってしまう。

「このままではマズいと気を取り直し、まずは住宅ローンの残債(1000万円)を繰り上げ返済しました。そして、残った500万円の元手で、投資に再チャレンジすることに決めました」

 Gスイング氏が再起にかけたのはバリュー株投資。好業績が続きながらも株価が割安に放置されている小型株を中心に、数日〜数週間保有のスイングトレードを繰り返すという投資手法だ。

「そういった地味な好業績の割安株は、決算が発表されてからじっくりと調べて買っても決して遅くはない。勤務先で長く財務の仕事に携わっていたので決算書を読み解けることを強みに、PER10倍台、配当利回り3%台といった銘柄個々の過去数年分の業績をくまなくチェック。そこで見つけた銘柄を割安な値段で仕込んでいたんです」

 こうした自分なりの投資スタイルを確立したところで、願ってもない強烈な追い風も吹き始めた。’12年11月を起点とした“アベノミクス相場”だ。

「アベノミクスのおかげで、’13年には4000万円まで資金が増え、さらに’14年にはそれを8000万円に倍増できたことで、会社を早期退職して専業トレーダーになる決心もつきました」

 好業績の割安株の中でも、Gスイング氏が特に注目するのは業績見通し上方修正の常習犯的な銘柄や、増配・自社株買いを実施する銘柄。決算発表後や配当・優待落ち、相場全体の動きに伴う“つれ安”など、企業業績とは無関係の下落時に買いを入れている。

「一時的なパニックで売られすぎている感の強い銘柄にも目をつけていますね。最近だと、フォルクスワーゲンの排ガス不正で無関係のマツダが売られたりしたケースが好例でしょう」

 ただ、さすがに夏場のチャイナショックによる世界同時株安では、保有株をいったんすべて売って安く買い戻したものの、約600万円の損失を出した。とはいえ、それでも1億円超えを達成し、現在も増やし続けている。

「私の必勝法は4つ。,海海召隼廚辰燭藾肝呂能乎翕蟷顱↓⊆分の必勝パターンを持つ、M益の一部は安全資産に移す、ぜ最圓靴討眷忙困靴覆つ度の投資にとどめる。今後も株高がもたらされる要因もいくつか考えられますが、中国や資源国の波乱で株安も想定されるので、下落相場での空売りでも対応できるようになりたいです」

◆Gスイング氏が挙げる「今後の株高要因」

【1】金融緩和から抜け出せない各国の財政状況
リーマンショック以降、危機対応の財政出動で先進国の債務は膨らんでいる。しかしながら、政策が金融緩和から引き締めに転じて金利が上がれば、債務の利払いに窮することになるので、「引き締めには踏み出さない」と見ている。