選手たちを万全の体調で送り出したい――。リオデジャネイロ五輪アジア最終予選(AFC U-23選手権)に臨むU-23日本代表に、8日からA代表の専属シェフである西芳照氏が合流している。手倉森誠監督は、「五輪チームにA代表のシェフが来てくれるだけでも心強い」と強力助っ人の帯同に笑顔を見せた。

「衛生管理には一番気を付けています。代表をサポートできるのは個人としては大変うれしいことですが、プレッシャーもあるので期待に応えられるようにやらなければならないと思っています」と語る西シェフは、合流初日には親子丼を提供。手倉森監督からの要望もあり、試合前日にはうなぎが振る舞われる予定だ。

 選手たちにも“日本の味”は好評で、DF岩波拓也(神戸)は「海外での大会で一番気にするのは食事の部分で、どの国に行っても体重が落ちる難しい状況でした。ただ、西シェフが来てくれたことで、そのストレスはなくなるし、サッカーに集中できます」と語り、DF三竿健斗(東京V)は「和食が大好きなので、本当にありがたいですね。日本で食べている味を味わえるのは、精神的にも非常に助かります」と西シェフの料理を絶賛している。

 選手たちに自分が作った料理を「おいしいと言ってもらえることはうれしいこと」と西シェフは前置きしつつも、「それ以上に試合に勝ってもらえると、やりがいを感じますし、私も結果を残せるような仕事をしたい」と何よりも勝利が一番の喜びとなると話した。もちろん、選手もその思いに応えようとしている。岩波は「西シェフに来てもらったからには、しっかり五輪出場を決めたい。成果を出さなければいけないと思っています」とリオ五輪行きのチケットを必ず手にすると誓った。

(取材・文 折戸岳彦)


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