『レヴェナント:蘇えりし者』 (C)2016 Twentieth Century Fox

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第73回ゴールデン・グローブ賞授賞式が10日(現地時間)、ロサンゼルスで開催され、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、レオナルド・ディカプリオ主演の『レヴェナント:蘇りし者』がドラマ部門作品賞、監督賞、男優賞の最多3部門を受賞した。

同作で作曲賞にアルヴァ・ノトと共にノミネートされていた坂本龍一は、巨匠エンニオ・モリコーネ(『ヘイトフル・エイト』)に賞を譲り、また最多4部門5ノミネートで候補となっていた『キャロル』は無冠に終わった。

スタンディング・オベーションと拍手に包まれたディカプリオは「本当にありがとう」と感激した面持ちで感謝の言葉を口にした。狩猟中に熊に襲われ、仲間とはぐれたハンターのサバイバルを描く作品を「信頼についての物語」と表したディカプリオはイニャリトゥ監督こそ、信頼という言葉にふさわしい存在だと語り、さらに「世界中にある先住民のコミュニティの数々とこの賞を分かち合いたいです。あなたたちの歴史を学び、あなたたちの土地を搾取から保護し、あなたちの声を聞くべき時がきました。未来の世代のために地球を護らなければなりません」と語った。

ドラマ部門女優賞を受賞したのは、今年のオスカー前哨戦で圧倒的な強さを見せている『ルーム』のブリー・ラーソン。『ショート・ターム』(13年)で注目された26歳の実力派で、『ルーム』では長年息子と2人で監禁生活を強いられた若い母親を演じた。彼女の独走ぶりは昨年のジュリアン・ムーア(『アリスのままで』)に通じる勢いで、このままアカデミー賞まで一気に突っ走っていきそう。

ミュージカル/コメディ部門で作品賞、男優賞に輝いたのは『オデッセイ』。火星にたった1人で残された宇宙飛行士を演じたマット・デイモンは受賞スピーチで「この仕事で食べていけることをとても幸運だと思っています。ずっと映画をやってきましたが、作っても誰も見に行ってくれなかった作品もたくさんあります」と言い、「賞を受け取りに来るとき、(マイケル・)ファスベンダー、レオ(・ディカプリオ)、あなたと仕事をして、あなたのことを大好きな人たちの前を通ってきました。本作を作った全員を代表して、感謝します。ありがとう」とリドリー・スコット監督に感謝を捧げた。

助演男優賞は『クリード チャンプを継ぐ男』のシルヴェスター・スタローン、助演女優賞は『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットが受賞。同作はアーロン・ソーキンが脚本賞を受賞した。

功労賞にあたるセシル・B・デミル賞を受賞したデンゼル・ワシントンはスピーチを用意していたが、老眼鏡を忘れて登壇してしまい、読むことができずにしどろもどろに。いつも堂々としているデンゼルのグダグダな姿は微笑ましかった。

TV部門では、リミテッドシリーズ/TV映画部門でレディー・ガガ(『American Horror Story: Hotel』原題)の女優賞受賞に会場がどよめいた。

授賞結果は以下の通り

<映画>
ドラマ部門
作品賞:『レヴェナント 蘇りし者』
男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント 蘇りし者』)
女優賞:ブリー・ラーソン(『ルーム』)

コメディ・ミュージカル部門
作品賞:『オデッセイ』
男優賞:マット・デイモン(『オデッセイ 』)
女優賞:ジェニファー・ローレンス(『Joy』原題)

助演男優賞:シルヴェスター・スタローン(『クリード チャンプを継ぐ男』)
助演女優賞:ケイト・ウィンスレット(『スティーブ・ジョブズ』)

監督賞
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(『レヴェナント 蘇りし者』)

脚本賞
アーロン・ソーキン(『スティーヴ・ジョブス』)

外国語映画賞