北朝鮮戦に向けて好調を維持する南野。過去二度の敗北のリベンジを果たせるか。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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「個人的に絶対に負けたくないと思っていますし、リベンジをして、しっかり(五輪の)切符を掴みたいです」
 
 南野にとってリオ五輪最終予選の初戦の相手、北朝鮮は因縁のライバルと言える。
 
 2010年のU-16アジア選手権では準決勝で敗れ、キャプテンとして臨んだ一昨年のU-19アジア選手権ではPK戦で最後にシュートを外し、同じ相手の前で涙を呑んだ。試合後の茫然とした表情は記憶に新しい。
 
 あの悔しさは持ち続けていた。
 
 過去の2試合に関して質問が及ぶと「覚えていますよ」と頷き、「悔しさを晴らしたいという気持ちは持っています」と力強く語る。
 
ただ一方で「あの時のチームと状況は違うので、あえて試合を思い出すということはないです」と飄々と答える。
 
 その言葉が口を出るのは、個人的なリベンジを「どちらかというと、初戦を勝ってチームに勢いをもたらしたい」との気持ちが上回っているからだ。
 
 北朝鮮へのチームとしての対処法も意識しているという
 
「アグレッシブに来ると思いますし、絶対に受けてはいけないと思います。こっちから積極的に仕掛けないといけない。過去2戦は立ち上がり先制されているので、そこは意識して入っていきたいですね。
 
 前へのパワーは相当なものを持っていますし、気持ちでねじ込んでくるところがあるので、そこも注意しなくてはいけないです。逆にこっちが押し込むくらいの気持ちでやりたいです」
 
 
 北朝鮮戦に向けては、順調な仕上がりを見せている。1月6日のシリアとの国際親善試合では高い決定力を見せ、2ゴールをマーク。クラブとの協議の末、年末の合宿には参加できなかったが、不安視された連係不足を感じさせない。
 
 身体も「動けている」と話し、キレの良さを強調する。初戦の北朝鮮戦でしっかり結果を残し、チームを勢いに乗せる働きは十分にできるだろう。
 
 3度目の対戦でのリベンジ――、南野の想いが成就された先には6大会連続となるリオ五輪出場が待っているはずだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)