10番を背負う中島は、17試合で13得点。チームの最多得点者だ。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 五輪最終予選を直前に控えたU-23日本代表は、2014年1月のチーム発足から公式戦20試合(練習試合は除く)を戦ってきた。ここでは決戦を前に各選手の成績を振り返りつつ、チームの特長を検証する。
 
 まず“手倉森ジャパン”の公式戦の通算成績は14勝3分3敗。3敗を喫したのは14年のU-22アジア選手権のイラク戦、アジア大会でのイラク戦と韓国戦だ。
 
 土を付けられた韓国とイラクは同世代屈指の実力を持っており、U-23アジア選手権を兼ねた今予選でも優勝候補に挙げられている。もし、決勝トーナメント以降(日本はグループリーグで北朝鮮、タイ、サウジアラビアと同組)で、両国と対戦すれば難しい戦いなることは間違いないだろう。
 
 さて、ここからは過去の公式戦20試合の成績を振り返っていこう。
 まず、得点数トップ3は以下のとおりだ。
 
■得点数トップ3
1位 中島翔哉(17試合・13ゴール)※1試合平均得点率:0.76
2位 鈴木武蔵(19試合・12ゴール)※1試合平均得点率:0.63
3位 南野拓実(6試合・4ゴール)※1試合平均得点率:0.66
 
 最多得点者は最終予選でも10番を背負う中島。続くのがチーム立ち上げからFWの軸として活躍してきた鈴木だ。鈴木は昨季、出場機会を求めて新潟から水戸にレンタル移籍するも、満足な結果を残せなかった。ただ、“手倉森ジャパン”には欠かせない戦力と言える。
 
 一方、1試合の平均得点率では鈴木を超えるのが6試合で4ゴールを奪っている南野だ。個人能力の高さは群を抜いており、1月6日のU-23ベトナム代表との親善試合でも2ゴールをマーク。高い決定力は最終予選で頼りになる限りだ。同じく海外組の久保裕也(5試合・1得点)とともに攻撃の牽引役として期待したい。
 
 続いて出場数トップ数3は以下となっている。
 
■出場数トップ3
1位 植田直通(19試合・1600分)
2位 鈴木武蔵(19試合・1375分)
3位 中島翔哉(17試合・1281分)
 
 トップはCBの軸として存在感を発揮する植田。続く2位、3位には得点数で1、2位に立つ鈴木と中島が入り、植田を含めた3人がチームの軸となっている。ちなみに出場分数では中島に劣るが、原川力と矢島慎也も17試合に出場しており、チームを支える存在と言える。
 
 続いて時間帯別の得失点だ。
 
■得点
0〜15分 4得点
16〜30分 9得点
31〜45分 16得点
46〜60分 7得点
61〜75分 8得点
76〜90分 9得点
 
■失点
0〜15分 2失点
16〜30分 0失点
31〜45分 0失点
46〜60分 3失点
61〜75分 2失点
76〜90分 4失点
 
 目立つのは前半終了間際での得点。最終予選でもこの時間を上手く利用すれば、試合を上手く運べるだろう。一方、失点が多いのは後半、特に最終盤となっている。得点を奪いに前掛かりになった場面を仕留められるケースも多く、注意が必要と言えるだろう。
 
 最後に試合別失点数は以下だ。
 
■試合別失点数
0失点…14試合
1失点…5試合
2失点…0試合
3失点…2試合
 
 ディフェンスに力を入れてきた“手倉森ジャパン”にとって粘り強い守備は大きな武器と言える。これまで対戦相手のレベルが低かったとはいえ、大半を無失点で抑えたのは評価すべきだろう。ちなみに3失点を喫したのは3-3の打ち合いとなった14年のU-22アジア選手権のイラン戦、1-3で敗れた14年のアジア大会のイラク戦。まずは、グループリーグを無失点で勝ち抜き、良い形で決勝トーナメントに挑みたいところだ。
 
リオ五輪の招集メンバーと日程は以下のとおり。
【リオ五輪最終予選メンバー】
GK
櫛引政敏(清水)
杉本大地(京都)
牲川歩見(磐田)
 
DF
松原 健(新潟)
室屋 成(明治大)
亀川諒史(福岡)
山中亮輔(柏)
植田直通(鹿島)
岩波拓也(神戸)
奈良竜樹(FC東京)
三竿健斗(東京V)
 
MF
大島僚太(川崎)
遠藤 航(湘南)
原川 力(京都)
井手口陽介(G大阪)
矢島慎也(岡山)
中島翔哉(FC東京)
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
豊川雄太(鹿島)
 
FW
久保裕哉(ヤングボーイズ/スイス)
浅野拓磨(広島)
鈴木武蔵(水戸)
オナイウ阿道(千葉)

【リオ五輪アジア最終予選スケジュール】
1月13日(水):グループステージ第1戦・北朝鮮戦 16:30(日本時間22:30)キックオフ
1月16日(土):グループステージ第2戦・タイ戦 16:30(日本時間22:30)キックオフ
1月19日(火):グループステージ第3戦・サウジアラビア戦 16:30(日本時間22:30)キックオフ
1月22日(金):準々決勝 時間未定
1月26日(火):準決勝 時間未定 
1月29日(金):3・4位決定戦 17:45(日本時間23:45)キックオフ
1月30日(土):決勝 17:45(日本時間23:45)キックオフ
 
取材・文●本田健介