ジダン監督の新生レアル、5発大勝で初陣飾る…ベイルがハットの大活躍

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 リーガ・エスパニョーラ第19節が9日に行われ、レアル・マドリードとデポルティーボが対戦した。

 レアル・マドリードは3日に行われた前節のバレンシア戦を2−2で引き分けると、翌日にラファエル・ベニテス監督を解任。後任にはレアル・マドリード・カスティージャ(Bチーム)を率いていた、OBのジネディーヌ・ジダン氏を任命し、この試合が新チームの初陣となった。一方、デポルティーボは前節のビジャレアル戦を後半アディショナルタイムの失点で落とし、2試合勝ちなしとなった。それでも今シーズンの負け数は3とバルセロナに次いで少なく、勝点を持ち帰る可能性は十分にありそうだ。

 この試合で最初にチャンスを作ったのはホームのレアル・マドリード。8分、ゴール前でカリム・ベンゼマのポストプレーからパスを出すと、これを受けたクリスティアーノ・ロナウドが右足ミドルシュート。しかし、ここはGKヘルマン・ルクスの横っ飛びで防がれてしまった。

 さらに14分、今度は左サイドから中央に進入したC・ロナウドが右足でミドルシュート。しかし、ここは相手DFに当たって外れ、レアル・マドリードのCKとなる。15分、キッカーのトニ・クロースがクロスを入れると、ゴール前のこぼれ球をセルヒオ・ラモスがボレーシュートで狙う。シュートは当たりそこねたが、これに反応したベンゼマがヒールでボールを押し込み先制。レアル・マドリードが幸先良くリードを手にした。

 続く23分、右サイドでパスを受けたダニエル・カルバハルがゴール前にクロスを入れると、ギャレス・ベイルがヘディングシュート。ワンバウンドしたボールがGKルクスの守るゴールを破り、レアル・マドリードが追加点を奪った。

 その後も攻勢に出るレアル・マドリード。39分、エリア内右でボールを持ったベイルが左足でクロスを入れると、走りこんできたC・ロナウドがヘディングで合わせた。しかし、ボールは左ポストを直撃。3点目とはならなかった。

 一方、デポルティーボは41分にルイス・アルベルトがドリブルからミドルシュートを狙ったが、ボールは枠の上に外れてしまった。このままレアル・マドリードが2点をリードして前半を終えた。

 レアル・マドリードはハーフタイムにセルヒオ・ラモスを下げ、ラファエル・ヴァランを投入した。後半立ち上がりの49分、またしてもレアル・マドリードがチャンスを迎える。右サイドでC・ロナウドがボールを受けると、エリア右横からマイナスの折り返しを送る。これをベイルがゴール右下に蹴り込み、レアル・マドリードが3点差をつけた。

 さらに63分、右CKを獲得すると、クロースのクロスボールからニアのベイルがヘディングシュート。これがゴール右に決まり、レアル・マドリードが大量4点のリードを得た。ベイルはハットトリック達成。今シーズンのゴール数を12ゴールに伸ばした。

 ジダン監督は66分にイスコを下げてハメス・ロドリゲスを投入。74分にはハットトリックの活躍を見せたベイルを下げ、ヘセ・ロドリゲスをピッチに送り込んだ。

 レアル・マドリードは後半アディショナルタイム1分、右サイドを突破したヘセがエリア内でフリーになっていたC・ロナウドへパス。C・ロナウドはシュートまで持ち込めなかったが、こぼれ球をベンゼマがゴール左上に蹴り込み、5点目を決めた。このまま試合終了し、ジダン新監督は初戦を5−0の大勝で飾っている。

 次節、レアル・マドリードはスポルティング・ヒホンと、デポルティーボは敵地でレアル・ソシエダと対戦する。

【スコア】
レアル・マドリード 5−0 デポルティーボ

【得点者】
1−0 15分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード
2−0 23分 ギャレス・ベイル(レアル・マドリード
3−0 49分 ギャレス・ベイル(レアル・マドリード
4−0 63分 ギャレス・ベイル(レアル・マドリード
5−0 90+1分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード