Doctors Me(ドクターズミー)- 肥満の人は要注意! 「内臓脂肪」がぜんそくを悪化させる!?

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ぜんそくというと、子どもの病気だと考えられている方も多いのではないでしょうか。しかし、大人になってから突如、ぜんそくを発症することもあるのです。ちなみに、子どものぜんそくは、アトピー性皮膚炎を合併したり、アレルギー性疾患であることが多いようですが、大人のぜんそくは少しタイプが違うようです。しかも、最近では肥満が原因のぜんそくも増加しているとか…。

今回は、そんな肥満とぜんそくの関係について、医師に伺いました。

お腹による肺の圧迫が喘息を引き起こす

肥満によって、おなかに脂肪がつくと肺が圧迫されてしまいます。それにより空気の通り道である気道が狭くなり、呼吸能力が低下。さらに、息を吸ったり吐いたりする際の胸の動きも悪くなり、 1回の呼吸ごとに交換できる酸素や二酸化炭素の量も減ってしまうのです。結果、空気の通り道・気道の筋肉の質を低下させ、喘息の反応を起こしやすくすると考えられています。

内臓脂肪にも原因が…

それだけではなく、おなかについた脂肪、特に内臓脂肪が喘息を悪化させることもわかっています。つまり、肥満と一口に言っても見た目だけの体型に限らず、実は一見太って見えなくとも、内臓脂肪型の肥満傾向にある人は喘息の発症リスクが高いということなのです。

皮下脂肪と異なり、内臓脂肪はホルモンをたくさん分泌します。 この内臓脂肪がたまった状態の肥満では、内臓脂肪の中で炎症が発症。それはやがて血管の老化である動脈硬化症や、 血糖値が高くなる糖尿病などの原因になり、さらにこの状態が続くと脳梗塞や心筋梗塞などの重症な疾患にさえつながります。
そして最近の研究では、この内臓脂肪内での炎症は、がんや喘息といった、免疫に関係した病気にも影響することが、明らかになってきているのです。

肥満は、まさに万病の元

昔から肥満は、喘息の発症リスクを高める要因のひとつであることが報告されていますが、 肥満の状態が深刻かつ、内臓脂肪が多ければ多いほど、喘息の発症が増えることも分かっています。 他にも、睡眠時無呼吸症候群や、胃と食道の逆流の影響などが肥満と関連している可能性が推定されています。

医師からのアドバイス

もし、原因の分からない咳が続いていたら、 早めにお近くの医療機関を受診して下さい。 炎症が深刻化しない内に治療した方が、喘息の重症化を回避することができます。

予防・改善には体重を落とすこと、内臓脂肪を減らすことが大切です。ストレスや疲労も成人喘息に影響を及ぼす可能性があるといわれています。規則正しい生活を送り、休養をとれるときはゆっくりと休むようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)