国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で自身初の国内メジャー制覇を成し遂げて2015年を締めくくった石川遼が、2016年のPGAツアー再開へ向けて羽田空港から出国した。石川はハワイにあるワイアラエCCで1月14日(木)に開幕する「ソニー・オープン・イン・ハワイ」で2016年の戦いをスタートさせる。
日本シリーズでショット前に目を閉じて弾道をイメージする石川遼
 約1か月間のオフはこれまでとは違った内容の濃いものだった。練習と平行して槙野智章らJリーグ浦和レッズの選手らと千葉県内でゴルフをするなどして新たな刺激も受けた。「違う世界の人達とお会いできるのは24歳になって人生としてもいい経験をできていると思うし、僕にとってサッカー選手は憧れなので楽しいですし、力ももらえる」。刺激をエネルギーに変えて12月中旬からは沖縄県で合宿。これまで練習を多くしてこなかったフェアウェイウッドでのロングゲームを中心に打ち込んだ。
 技術面以外でも新たな取り組みもスタートさせている。石川が口にしたのが脳のトレーニング。「右脳と左脳の切り替えですかね。残り距離とかの計算は左脳でするんですが、打つときは打つ球筋をイメージして右脳で打ちたい。色々考えたままスイングに入ると体がスムーズに動かない」。日本シリーズJTカップではショット前に目をつむるルーティンを取り入れていたが、そこで右脳に切り替えるイメージを持っていたという。
 現在は朝晩に約10分程度瞑想を行い、右脳左脳の切り替えをするトレーニングを取り入れている。トレーニングはフォーカスバンドと呼ばれるスマートフォンアプリと連動する器具を使用して、切り替えが出来ているかを測定するもので、PGAツアーではジェイソン・デイがいち早く取り入れて結果を残していることでも知られている。デイの他にもジャスティン・ローズらメジャーチャンピオンも取り入れている。
 「日本シリーズでやっていた時のようにやったら上手く切り替わっていた。こうやって客観的な事実を積み重ねて行くことが大事だと思う。今はジュニアの頃に戻って球を打っている感じになっている」。これまでは100ある実力のうち発揮できていたのは「50くらい」。難しいアメリカのコースに対し、自分の頭の中だけで考えすぎていたことが原因の一つでもあった。そこから脱却する手段が脳トレだ。
 「今は打つ球筋だけをイメージしてやって、普段出来ていることを試合でも100近く発揮出来るようになって日本でも結果が出るようになった。その時出来るベストを尽くしていくことが一番のテーマ。その後実力を101、102と肉付けしていければいい」。今あるすべてを出し切った先には新たなステージがあるはずだ。
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