イスラム国も無人自動車を制作、自爆テロの人員損耗を抑える。体温あるマネキンで監視センサを欺瞞

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Google やTesla、各国の自動車メーカーが無人運転車いわゆるドライバーレスカーの開発にしのぎを削るなか、イスラム国(IS)も独自にドライバーレスカーを製造していることが分かりました。

目的はもちろん自動車爆弾テロ。自爆要員を使わず目標まで運転するためリモート操作に対応するほか、テロ対策の赤外線センサを欺瞞するため「体温」をもったマネキンを運転席に座らせるなど、ドライバーレスカーボムとして開発されています。

ISの無人運転自動車爆弾について報じたのは英国の Sky News。欧州へ渡る途上で捕らえられたIS関係者の所持品から、熱追尾ミサイルを含む兵器の運用・製造方法を詳しく解説した8時間に及ぶテロリスト用教材動画が見つかったとしています。

ドライバーレス自動車爆弾は、無線でリモート運転できる自動車に、人間の体温を模した熱を発するマネキンの「運転手」を載せた仕組み。テロの頻発地域では無人の自動車爆弾を警戒するため赤外線センサが用いられており、体温があるように見せかけたマネキンでそうした監視をくぐり抜けることが目的とされています。

このほかISの教材ビデオで見つかったのは、これまでテロリスト組織では製造や維持管理が困難と考えられてきた熱電池、熱電池を使う地対空ミサイル、各種の爆発物など。

Sky News によれば、ISが各国から集めた科学者や技術者で研究開発部門を組織し、比較的高度な兵器を製造していることは従来から推測されてきましたが、このような動画で確認されたことは初めて。こうした動画は各地のIS関係者のあいだで流通させ、特に欧州など海外でテロ行為を進めることが目的と考えられています。

ISの無人自動車爆弾は今のところ人間による遠隔操縦レベルで、Googleなど各社が試験中の自律運転車ではありません。しかし通常の自動車や携帯電話、インターネットを特定勢力にだけ使わせないことが不可能であるように、急速に発展するロボット自動車や民生ドローンも、いずれ普及して世の中を豊かに安全にすると同時に、テロリストの道具箱に収まることは避けられそうにありません。