2015年に上がった株、2016年はどうなる? インバウンド需要で業績が好調なコーセーや 小野薬品工業などのバイオ関連株は買い継続でいけ

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2015年8月以降、調整局面があったものの、日経平均株価が2015年ぶりに2万円を超えた2015年。上がった株をチェックし今後の売買を指南するとともに、2016年の銘柄選びのヒントを探った。

一時的な業績好調株は2016年に下落、
安定的に業績が伸びる銘柄にシフトを!

まずは、2015年に上がった株をチェック。年初来安値から直近の株価までの上昇率でランキングしたのが下の表だ。東証1部の時価総額3000億円以上を対象とした大型株の中で、最も上がったのはコーセー(4922)でなんと株価は安値の2.8倍に。大型株といえども、2〜8位までが2倍以上となっている。

◆2015年に値上がりした大型株(東証1部で時価総額3000億円以上)
銘柄名(コード) 株価上昇率 最新株価
1 コーセー(4922) 179%
2 ALSOK(2331) 114%
3 良品計画(7453) 113%
4 協和発酵キリン(4151) 110%
5 新日鉄住金ソリューションズ(2327) 108%
6 ライオン(4912) 106%
7 アコム(8572) 102%
8 トヨタ紡織(3116) 100%
9 小野薬品工業(4528) 97%
10 ヤマハ(7951) 95%
11 マツモトキヨシHD(3088) 95%
12 ネクソン(3659) 93%
13 カネカ(4118) 93%
14 東洋製罐グループHD (5901) 90%
15 アルフレッサ HD (2784) 90%
16 ウエルシアHD (3141) 89%
17 丸井グループ(8252) 85%
18 スタートトゥデイ(3092) 84%
19 オービック(4684) 84%
20 双日(2768) 82%

「インバウンド需要とアジアの消費拡大の両方を取り込んだのが1位のコーセー(4922)と3位の良品計画(7453)、6位のライオン(4912)など。マツモトキヨシHD(3088)もインバウンド需要で業績が好調です。その他の注目テーマとしてはバイオ関連で、協和発酵キリン(4151)や小野薬品工業(4528)が好調でした」(楽天証券経済研究所長兼チーフ・ストラテジストの窪田真之さん)

 個別の要因で上がった株もあるが、注目のテーマ関連はやはり株価も強かった。このほかにも、18位のスタートトゥデイ(3092)などのネットの小売り株や、19位の情報セキュリティを扱うオービック(4684)などマイナンバー関連も好調だった。ただし、2014年に上がった上位2銘柄は2015年に下がった株の上位。上がった株を、闇雲に買ってはいけないのだ。

「業績を安定的に伸ばしているテーマ株は、引き続き買いだと思います。ただし、一時的な要因で株価が上がった銘柄には注意が必要です。たとえば、アコム(8572)や丸井グループ(8252)は過払い利息金問題が山場を越えた期待で急騰しましたが、今後、過払い利息返還が再び増加すると売られる可能性があります。2015年の特徴は、輸出関連が上がった株上位に姿を現さなかったこと。円安トレンドの中で足下の業績が好調にもかかわらず、世界経済に不安が残るなか、安定的な買いは入りづらかったのでしょう。2016年は割安に放置されている輸出関連にも見直し買いが入るかも知れません」(窪田さん)

 一方で、新興市場の上がった株1位は、なんと安値から24倍になったフューチャーベンチャーキャピタル(8462)。ただし、上昇途中ではどこが高値かは誰にもわからないもの。こうした大きな値上がり益を掴むには、下値にのみ逆指値を入れて、上がったら逆指値を引き上げながら上昇についていくことが重要と心得よう。

◆2015年に値上がりした新興株
銘柄名(コード) 株価上昇率 最新株価
1 フューチャーベンチャーキャピタル(8462) 1393%
2 サハダイヤモンド(9898) 1000%
3 日本コンピュータ・ダイナミクス(4783) 411%
4 アイサンテクノロジー(4667) 380%
5 タツモ(6266) 367%
6 カルナバイオサイエンス(4572) 353%
7 倉元製作所(5216) 324%
8 ブランジスタ(6176) 294%
9 ウェッジHD(2388) 260%
10 田中化学研究所(4080) 244%