【Airbnb】
’97年、メルマガ配信サービス「まぐまぐ」を創立後、ビジネスの酸いも甘いも知り尽くした大川弘一氏の手法は「一つの銘柄を徹底的に調べ尽くす」こと。企業の発表や経済ニュースだけでは見えてこない“企業の真の実力”を見極めることが、勝率を上げるための方策というわけだ。大川氏の考える調査力とはどういったものか。具体的に見ていこう。

◆現代の需要に合った商品を作る会社が「買い」?

 インターネットが出現してから、ものすごい勢いでリプレイス(旧いものが新たなものにとって変わること)現象が進んでいます。時間やコストの面において効率的なものは非効率なものを常にリプレイスして、あらゆる場所で競争のスピードが早まっています。とはいえ、LINEが流行っているからLINE関連銘柄が「買い」かといえばすでに遅く、もうすでに別のサービスや商品に取って代わられているわけです。その「いま流行っているものから、次に伸びる会社は何か?」を予測することも、投資で勝つための調査力です。

 たとえば今、旅行者に向けて自宅に“民泊”させる「airbnb」、自家用車をタクシーとして手配する「UBER」をはじめ、クラウドワークスやファッションレンタルなど、シェアリングエコノミーというジャンルが流行りつつあります。

 これらはユーザーの利便性、コスト意識に従って作られた、リプレイスの最たるものですが、こうしたシェアリングエコノミーの隆盛に伴い、力をつけていくのはどんな会社か? ヒントとしては、シェアリングサービスを使ううえで、「新たに必要となる機能を提供する会社が伸びる」という視点を持ちアタリをつける。いくつかアタリをつけたら、それを前述した基礎調査や伸びる会社の6原則に当てはめて、調査の精度を深めていけばいいわけです。もちろん、どの会社もやっていないサービスや強い商品を見つけることができれば、自分で会社を立ち上げるのが一番早いわけですが(笑)。

― 勝率上げる投資の調査力 ―