グループリーグを2位以上で突破、決勝トーナメントでは2勝が求められる日本。カギを握る選手とは!?

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日本サッカーが新年早々に正念場を迎える。1996年アトランタ大会以来、5大会連続で五輪出場を果たしてきた男子(U−23日本代表)が厳しい状況に立たされているのだ。

1月12日から手倉森誠監督率いるU−23日本代表がリオデジャネイロ五輪の最終予選に臨む。このチームはこれまで結果を出せていないだけに6大会連続での五輪出場を危ぶむ声は大きい。

実際、チームはいまだスタメンが定まらず、発展途上の状態。昨年12月のカタール・UAE遠征ではイエメンとウズベキスタンを相手に2戦続けてスコアレスドローと決定力不足も露呈している。また、今回の五輪世代はU−20W杯への出場を逃しているなど過去の世代と比べて経験不足も否めない。

日本が28年ぶりに五輪に出場した1996年のアトランタ五輪当時のエース、元日本代表FWの解説者、城彰二氏はその点を踏まえて課題を指摘する。

「僕らの頃は個性の強い選手の集まりでしたが、その分、言いたいことは遠慮せずに主張し合い、勝つための意識を共有することができていました。その点、今の選手はせっかく高い技術を持っているのにほとんど声が出ない。とにかくおとなしい。練習を見ても、コーチの秋葉(忠宏、アトランタ五輪代表)が一番声を出しているほどです。

これまで修羅場を経験したことのない選手たちが最終予選の大事な局面でどうやって意思の疎通を図るのか。五輪を踏み台にしてA代表に行く、それくらいの強い気持ちを表に見せてほしいです」

6大会ぶりの予選敗退という“最悪のシナリオ”を避けるためには北朝鮮、タイ、サウジアラビアと対戦するグループリーグを2位以上で突破し、さらに8チームによる決勝トーナメントでの2勝が求められる。では、日本のカギを握る選手は誰なのか?

「FWの久保(裕也・スイス・ヤングボーイズ)じゃないですか。日本人離れしたプレー感覚に加え、海外でプレーしているだけあってメンタルの強さも感じる。日本の守備は安定していますが、結局、最後はFWが点を取らないと試合には勝てない。FWがいかにチャンスを決めきるかにかかっていると思います」(城氏)

日本サッカーにとって、“出るのが当たり前”の大会となった感もある五輪。だが、当たり前はもう通用しない。その栄光を未来へと繋いでいくためにも若い世代の奮起を期待したいが…。

発売中の『週刊プレイボーイ』3・4合併号ではさらに元日本代表、福田正博氏も問題点と期待の選手を語っているのでそちらもお読みいただきたい。

(取材/栗原正夫)

■週刊プレイボーイ3・4合併号「男子もなでしこもリオ五輪予選敗退という最悪シナリオを避ける方法!!」より