注目しているのは、遠藤と関根の浦和コンビ

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今年は日本サッカーにとって非常に重要な1年。もうすぐ開幕する男子五輪代表(U−23代表)のリオ五輪アジア最終予選を皮切りに、2月末になでしこジャパンのリオ五輪アジア最終予選、秋に男子A代表のロシアW杯アジア最終予選とスリリングな試合が続く。

中でも重要なのは男子の五輪予選。突破して本大会出場を決めれば、同じく最終予選を控えるなでしこにとっていい刺激になるし、2月末に開幕するJリーグの注目度もアップする。本大会でのオーバーエイジ枠(3人)をどうすべきかという話題も盛り上がるし、何よりW杯最終予選を控えるA代表の底上げにもつながる。予選を突破することで日本サッカー全体に勢いをもたらしてくれる。

ただ、今回の五輪代表が予選を突破できるかどうかはなんとも言えない。なぜなら、これまでなかなかベストメンバーを招集できず、試合のたびにスタメンが変わるなどチームの完成度が未知数だからだ。どんなスタメンで本番に臨むのか、手倉森(てぐらもり)監督もまだ決めかねているんじゃないかな。

もちろん南野、久保といった欧州組への期待感はある。ひょっとすると、チームの課題である決定力不足を一気に改善してくれるかもしれない。ただ、そもそも彼らが普段プレーしているオーストリアやスイスのリーグがどの程度のレベルなのか、僕にはいまいちわからない。そういう意味で今回の五輪代表はフタを開けてみるまでわからない、福袋みたいなチームだ。

いずれにしても、この世代が頑張って日本サッカーを盛り上げてくれないと困る。兄貴分のA代表はここ数年、主力選手の顔ぶれがほぼ同じ。このままロシアW杯に出場したら、チーム平均年齢が30歳を超えるかもしれない。さすがにそろそろ彼らに取って代わる若手に出てきてほしい。

例えば、一般企業でも景気が悪い時に新卒採用を見送ると、後で年齢構成がいびつになってさまざまな問題が生じることがあるというけど、それと似ているんじゃないかな。いつまでも既存のメンバーに頼っていると、いつかその反動がくる。だからこそ、五輪世代には奮起を期待したい。

個人的に注目しているのは、すでにA代表デビューを果たしている遠藤(浦和)。ボランチもセンターバックもこなせる守備の万能選手だけど、リーダーシップもあって年齢の割に落ち着きというか貫禄がある。また、日本が世界の強豪と対戦すれば、どうしても守る時間が長くなる。そういう時に彼のような運動量のあって体の強い“ツブし役”が絶対に必要。今オフ、複数クラブからオファーがあったのもそれだけ魅力のある選手という証拠。新天地の浦和では阿部をいいお手本にしてほしいね。

最後に個人的なことを言わせてもらうと、男女ともリオ五輪行きを決めたら、僕は一昨年のブラジルW杯に続いて現地観戦をするつもりだ。年齢的にもブラジルで大きな大会を見るチャンスは最後かもしれないし、両チームにはなんとか頑張ってほしいね。

(構成/渡辺達也)