マッサマンカレーやトムヤムクンに代表されるように、タイ料理は辛さの中にも甘みや酸味が混じり合い、少し独特な味わいですが、それがクセになってしまうという人も多いはず。

そんなタイ料理の特徴と、東京で食べられる本場の味を提供するレストランをご紹介。
口の中で奏でられる塩味、辛さ、酸み、甘みのカルテットを楽しもう♪



『モンティー』ピータンのフライと鶏挽き肉炒め、揚げガパオのせ。"カイヨーマー ガパオクロッ"メニューは一例
タイ料理 = 鹹(かん)、辛、酸、甘とハーブがたたみかけて広がる世界

タイ料理の魅力は、テーブルに並んだ瞬間に、席に着いている人の気持ちをわっと盛り上げるパワーがあるところ。ハーブや唐辛子が作る南国らしい色鮮やかさや、素材を煮込み過ぎないからこそ出せるフレッシュな香りの力。味覚はもちろん、視覚嗅覚からも元気になれます。

タイ料理を構成する味は、塩味、辛さ、酸み、甘み。口に入れたときに4つの味が重なりながら広がり、舌と脳を刺激します。

タイは「水に魚あり、田に稲あり」と言われたほど、肥沃な大地に恵まれた豊かな国。チェンマイを中心とした北部、マレーシアと隣接した南部、塩味、辛さの強い料理が多い東北部、バンコクを中心に広がる中部と、地域によって特色が異なります。

全般に米食文化で、カタクチイワシから作るナンプラーや、オキアミから作るガピなどの発酵調味料を使う点が、日本人の共感を呼ぶのかもしれません。世界的に見ても、日本のタイ料理店はハイクオリティーではないでしょうか。日本ではあまり知られていませんが、タイ人の国民食とも言えるのが、ナムプリック(肉みそディップ)です。

重なりあって広がる複雑な味わいと発酵調味料の旨みを堪能できる、タイ料理の魅力が詰まった一品。何を頼むか迷ったらメニューに探してみては。


そんなタイ料理の本場の味を東京で食べられる3店はここ!



サッと湯通ししたエビに唐辛子などを刻んだ自家製ソースとナンプラーをかけた、クン・チェー・ナンプラー。メニューは一例
怪しげな地下街で賑わう現地の味そのままの食堂『モンティー』

浅草


銀座の大箱タイ料理店に勤めた時代、通称モンティーさんという料理長に連れられた初めてのタイで、その緩い空気感に打ちのめされたという店主。以後何年間も月1ペースで現地に出かけ、すっかりローカルの味が舌に染み付いた。

地元・浅草で地下街の物件を見つけた時、猥雑なムードが現地の大衆料理を出すのにふさわしいと閃いたとか。店内の雑貨はもとより、ハーブや野菜などもタイ産を使用。料理はタイ人シェフ。

現地の味を日本人向けにアレンジせず出すのが店の方針だ。夏場ともなれば熱気に満ちあふれる地下道の一角で、現地のムードを疑似体験できる。



ヤム・ママーは、ママーというインスタントラーメンに魚介や野菜を和えた甘酸っぱいサラダ。メニューは一例



外観




センレック トムヤムクン。メニューは一例
ハーブ香り立つ濃いめの味と生の米麺にノックアウト『ピーマイ』

学芸大学


東京とバンコクで飲食店を営むオーナーが、今現場で食べられているリアルな味を日本に紹介しようと始めた。厨房にはタイとシンガポールで20年以上経験を積んだタイ人シェフ。

東北料理や中華風のタイ料理は腕に覚えがあり、あさりのバジル炒めやグリル肉のハーブ和えなど、屋台でも馴染みの料理がメニューに目立つ。日本では珍しい生の米麺・センレックを食べさせるのも売り。

日本のタイ料理店では乾麺が主流だが、現地では生麺を使う店が主流だ。もっちりと弾力のある食感は、乾麺のそれとは段違い。



タイでも人気の豚トロのハーブ和え。メニューは一例



内観