不安定な世界情勢や異常気象による災害、 アベノミクスの失敗をチャンスに変える 2016年の株式投資3つの心構えとは?

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不安定な世界情勢や異常気象による災害などのリスクが顕在化している。こうした要因で相場が大きく揺れ動いても負けないための極意とは? 売買は慎重にしつつ、時にリスクを取って勝負することも大切だ。今回はこうした3つの心構えを紹介しよう。

投資資産の30%は現金で保有して
常に急落局面に備えておくこと!

どんな上昇相場であっても、突発的な国内・海外の要因によって年に1〜2回は必ず下落局面が訪れるもの。2015年を振り返ってみても、年初から順調に上昇し、日経平均が2万円を超えるほどの上昇相場の後、8月中旬に米国の利上げや中国の景気悪化を背景に急落局面が訪れたことは記憶に新しい。その後、値を戻したとは言え、高値から約20%も下落した際には、途方にくれた人も多いのではないだろうか。

 負けないためには、こうした急落時に備えて、全額を投資に回さずに現金を残しておき、底値で買うチャンスを常にうかがうことが大事。全額を投資してしまうと、自分の資産が目減りするのを指をくわえて見ているだけになるが、現金を残しておけば打つ手がある。

 パリの同時多発テロ事件などの地政学リスクや災害リスクが高まっている今はなおさらのこと。また、3年連続で上昇相場が続き、日本株はある程度の高値圏にあるということも忘れてはいけない。

 株だけでなく投資信託を買う際にも、一度に全額投資せず、積み立てなどで少しずつ買いタイミングを分けて投資する慎重さが大切だ。

長期投資でも利益が出たら
必ず利益確定を考えてみる!

 上昇がいつ終わるか、それは誰にもわからないこと。だから、5〜10年の長期で投資するつもりだったとしても、想定外に上昇ペースが速く、目標としていた含み益が出た場合は、利益確定を考えることが大事。

 一度、利益を確定したうえで、さらに高値を超えたら改めて買ってもいいし、調整局面を待って買い直してもいい。「利食い千人力」「頭と尻尾はくれてやれ」という株の格言にもあるように、欲張らないことこそが投資では重要なのだ。急落はいつ来るかわからない。保有株をほったらかしにするのではなく、業績の成長度と割安度の両面を睨みながら、確実に利益を重ねるようにしよう。

値上がり益狙いだけでなく
利回り狙いにも分散する!

 業種が同じだと似たような値動きをする可能性が高いので、業種の分散には注意を払っている人は多いだろう。資産を守るために、もう1つ気にしてほしいのが、値上がり益狙いの銘柄と利回り狙いの株や投資信託を組み合わせることだ。中でも投資信託は小刻みな売買が可能なので便利だ。 

 値上がり益狙いの株や投資信託は、株価や基準価額が数倍になる可能性を秘めている一方で、値動きが大きいというリスクがある。このため、値上がり益狙いだけに投資していると、相場の急落局面が訪れた際に、資産全体が大きな打撃を受けてしまうので注意が必要だ。

 一方で、利回り狙いの株や投資信託は、値動きが比較的おだやかで、配当を目的に投資する人が多いので、急落時も手放す人が少なく、底堅く推移する傾向がある。つまり、値上がり益狙いの株や投資信託だけでなく、底堅い利回り狙いの株や投資信託も加えて投資すれば、リスクを分散することができるのだ。値上がり益狙いで得た利益を、利回り狙いに移すのも手だ。

 業種や売買タイミングを分散するのと同じように、急落時に資産の目減りを避けるため、性質の異なる銘柄への分散も考えよう。

 こうした心構えを肝に銘じて、2016年を乗り切ってほしい。

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