毎月の消費額に対して所得は約6万円も足りない。※ 総務省統計局「家計調査」

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下流老人になるかならないかは、老後が始まるまでにいくら準備できるかが勝負どころ。何も考えず先延ばしを続けると確実に遅く&短くで準備不足に。子育てが終わったら…、住宅ローンの返済が終わったら…、と老後のお金作りを先延ばしにしていると下流老人へまっしぐら。今日から老後のお金作りを始めよう。

老後をどう暮らすのかの
イメージから始めること

 教育費と住宅費をなんとか定年までに片づけても、預貯金がないと、薄い年金&長寿の老後はガス欠になる。では、貯めるにはどうすべきか。ファイナンシャルリサーチ代表の深野康彦さんは、まず老後の青写真を描くことが大事だという。

「老後の暮らしを3W1Hで考えましょう。いつ(When)、どこ(Where)で、だれ(Who)と、どうやって(How)、年金暮らしを始めるのか」(深野さん)

 地方と都会では物価も違うし、子どもと同居するのか、早めに老人ホームに入りたいのか。リタイア後のイメージが具体的なほど計画も立てやすく、軌道修正もしやすいと深野さんは言う。

「毎年送られてくる『ねんきん定期便』で、自分の年金額を確認。金融資産と見合わせ、足りない分をどう貯めていくかを考えれば、少なくとも漠然とした不安は消えるはず」(深野さん)

ゆとりある老後のお金作りは
「早く&長く」こそが必勝法

 老後の資金作りといっても、毎月貯蓄できる額には限界がある。かといって今の暮らしを削りすぎ、不満だらけの毎日になっても仕方がないが、家計アイデア工房代表の柳澤美由紀さんは早めに老後のお金作りを始めることを薦める。

「多くの相談者を見てきて、余裕があるのは時間をかけて資産を作ってきた人。資産がお金を生む仕組みを作っておけば、年金暮らしの生活費の足しになる上、施設に入る際も選択肢を増やせます。早く始めた人ほど少額の投資で大きく育てており、時間を味方につける大切さを痛感しますね」(柳澤さん)

 中でも少額ずつ積み立てられる投信は、株や不動産のように高額な初期投資を必要としないので、老後の資産作りとしては万人向け。ある程度資産ができれば、数%の運用で大きな複利効果も望める。

「積み立ては感情に流されず一定額を、長期で続けることが大切。スタートが遅くなるほど、積み立て期間が短くなり、リスクをとらないと資産を増やせません」(柳澤さん)

 投信の積み立ては、基準価額が低いときは口数を多く、高いときは少なく買えるためリスクを分散しつつ資産を増やせるという。

「長期で続けることで上昇の機会も増加します。月5万円ずつの投資信託積み立てで、平均5%の運用なら30年後は4139万円に。普通預金では1805万円にしかなりません」(柳澤さん)

 教育費や住宅費が重なっていても、時間という貴重な武器を最大限利用するために今すぐ始めるべし。

 ところで、今発売中の表紙が堀北真希さんのダイヤモンド・ザイ2月号には、「まずは目標1000万円!老後のお金、教育費、住宅ローン、介護費などお金が貯まる人生設計術」の特集が載っている。独身男女、専業主婦家庭、共稼ぎ夫婦に分類してそれぞれの老後のお金や住宅ローン、教育費、介護費などの対策術を7人のファイナンシャルプランナーが大公開&アドバイス。お金の対策は1日でも早く始めた人の勝ち。2016年からお金が貯まる生活にシフトするためにもダイヤモンド・ザイ2月号をぜひ読んでみてほしい。この号には、やらなきゃ損のふるさと納税の「特産品大賞2016」の別冊付録もついている。