成績がアップした子どもは約半数

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2016年の正月は全国的にお出かけ日和だった。各地の神社仏閣や商業施設、レジャースポットはどこも大勢の人でにぎわった。友だちと遊んだり、家族と出かけたりした中高校生も多かったのではないか。しかし年末年始の"怠け過ぎ"は生徒たちには少々危険。元に戻すのが容易なことではないからだ。本番を目前に控えた受験生だけの問題ではない。多くの中学・高校では冬休み明けに実力テストが実施され、その結果が将来を左右するのは1・2年生も変わりない。わが子の勉強意欲を引き出して、成績をアップさせるにはどうすればいいのか――。中高校生の子を持つ親にとっては誰もが気になるところだ。

東京個別指導学院のインターネット個別指導塾「CCDnet」は、冬休み期間中における中高校生の勉強の実態をアンケート調査し、2015年12月18日にその結果を発表した。親が子を「叱る」よりも「応援する」方が勉強意欲を引き出せ、成績アップにつながることがわかった。

「勉強しなさい!」と叱るのは逆効果かも

調査は今年12月初旬にインターネットを通じて行われた。中学1年生〜高校3年生の母親が学年ごとに50人ずつ、合計300人が参加した。

最初の問いは、「あなたのお子様の成績が、今年1年でどのように変化したかお答えください」というもの。全体の49.0%が「成績が上がった」と答える一方で、残り51.0%が「成績は上がらなかった」と回答した。

次に、子どもが勉強をせずに冬休みをだらだらと過ごしていたら親はどのように対応しているのか、複数回答可で尋ねた。最も票を集めた選択肢は「やる気を引き出すように応援する」で139票。2番目に多かったのが「叱る」で89票、「子どもと話し合いの時間を作る」が73票と続いた。

注目点は、成績の上がった家庭と成績の上がらなかった家庭で違いが見られたこと。成績の上がった家庭は「叱る」より「応援」を重視するのに対し、成績の上がらなかった家庭は「応援」より「叱る」に走る傾向が強かった。

子どもが進んで勉強に取り組む姿勢が大事

冬休み中、子どもたちの学習姿勢はどうだったのか。本調査では「あなたのお子様は、去年の年末から年始にかけてクリスマス、大晦日、お正月とイベントが多いこの時期に勉強への意識はいかがでしたか」という項目を設けた。

「(子どもが)自ら勉強に取り組めた」は全体の41.0%しかいなかった。「言われても取り組めなかった」が30.0%で、「言われてから取り組んだ」が24.0%という結果が出た。つまり半数以上の子どもは勉強に対して"受け身"というわけだ。

そこで「成績の変化」と「勉強に対する意欲」に関連性があるか見てみた。「成績が上がった」と答えた147人のうち63.3%が「自ら勉強に取り組めた」と答えた。「追われてから取り組んだ」は22.4%、「言われても取り組めなかった」は7.5%しかいなかった。

一方、「成績は上がらなかった」と答えた153人の中で、「言われても取り組めなかった」は51.6%いた。「言われてから取り組んだ」が25.5%で、「自ら勉強に取り組めた」は19.6%にとどまった。

子どもの目線に合わせたコミュニケーションが土台を築く

今回のアンケートに協力した母親の子どもたちが、どのようなスタイルで勉強しているか定かではない。学習塾に通っているか、参考書を片手に1人で勉強しているか、オンライン教育を利用している可能性もある。

いずれの方法であろうと、だらだらとした生活を送っている子どもは時間を有効活用できず、すぐに勉強を投げ出してしまいがち。かといって大人の目線で一方的に叱っても、煙たがられるのは明白だ。

子どもの性格を一番よく知っているのは親。息子や娘の目線に合わせたコミュニケーションを心がけ、学ぶ意欲を育むよう応援する――。その姿勢こそ学力の土台づくりにつながるといえそうだ。