香里奈オフィシャルサイトより

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 2016年に最も動向が注目されるタレントの一人となっている香里奈(31)。連ドラ主演で復活を果たしたものの視聴率は惨敗し、早くも後のない正念場となっているためだ。このまま上がり目がなければ完全に消えてしまうだけに勝負の年となっている。

大股開きだけじゃない…ドラマ惨敗の原因は演技力のなさ?

 香里奈は2014年3月に「大股開き写真」を週刊誌『フライデー』(講談社)にスクープされてイメージが急落。留学中に出会った当時の恋人である台湾人男性とベッドで眠りこけながら、Tバック状態に食い込んだパンツ丸出しで「パッカーン」と大股開きしている衝撃の写真だった。

 しかも隣の部屋に友人たちがいる状況でコトに及んだ「事後」の写真だとされ、記事で友人から「大声で燃え上がっていた」と証言されてしまう最悪のスキャンダルだった。

 程なく、香里奈は説明のないまま活動を休止。引退説すらささやかれたが、2015年10月クールの連続ドラマ『結婚式の前日に』(TBS系)に主演し、奇跡の復活を果たした。

 ところが、これが大コケ。初回こそ7.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とまずまずのスタートだったが、徐々に視聴者が離れて一時は4%台まで数字を落とし、全話平均視聴率は5.63%でプライムタイムとしては大惨敗。同クールの全ドラマの中でぶっち切りの最下位だった。

 この敗因として第一に挙がったのは当然ながら主演・香里奈の「大股開き」イメージ。ドラマが感動系のストーリーだっただけに、視聴者の脳裏に大股開き写真が浮かべば興醒めになってしまう。

 しかし、それよりもっと深刻な原因もあったとささやかれている。

「視聴者からは脚本の評判がよく、脇を固めた遠藤憲一(54)や原田美枝子(57)、鈴木亮平(32)の演技が好評だった。また、珍しく悪役を演じた真野恵里菜(24)も役にハマっていたと高評価されました。しかし、周囲の好演によって香里奈の大根ぶりが目立ってしまい、何となくチグハグな印象になってしまっていた。大股開きイメージに加えて、肝心の演技でも主演自らドラマの足を引っ張ったと業界内ではもっぱらです」(芸能関係者)

視聴率が高かったのはジャニーズの共演だったから

 ただでさえイメージ回復できていないのに、演技でも疑問符がついてしまえば女優として致命傷だ。

 しかし、かつて香里奈は二宮和也(32)主演の『フリーター、家を買う。』(フジテレビ系)や木村拓哉(43)主演の『PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜』(同)、山下智久(30)主演の『SUMMER NUDE』(同)など数々の高視聴率ドラマに出演。ジャニーズ事務所のお気に入り共演女優として活躍し、特に演技力が問題視されたことはなかった。

「ジャニーズとの共演なら演技のアラが目立ちませんし、主演の人気だけで視聴率は取れた。当時は女性ウケも良かったのでジャニオタの反発もなく、香里奈にとっては最高のポジションでした。しかし、ジャニーズ事務所は共演女優のイメージを非常に気にするため、大股開き騒動で絶縁。今では共演NGの状態になっている。ジャニーズに見捨てられた香里奈は真っ当に演技で勝負しなくてはならなくなり、実力のなさが露呈してしまった」(前同)

 こうなると次の一手が厳しい。もし次回作も惨敗となれば致命傷になるからだ。 

「本来ならひっそりと舞台などに出演し、地道に演技力を磨きながら復活すべきでした。いきなり派手に連ドラ主演で舞い戻ってきたせいで大ヤケドを負い、動くに動けなくなった。しかし、華やかな世界に慣れ切っていた香里奈がコツコツ実績を積み上げていけるかは疑問ですし、自分の演技力に過信もあるのでしょう。なるべくしてなった結果かもしれません」(前同)

 少なくとも、当分はプライム帯で使いたいという局はないだろう。復活作戦が失敗に終わり、イメージだけでなく演技力という問題も浮上した香里奈。正念場の2016年にどう動くのかで女優生命が大きく左右されそうだ。

(取材・文/夢野京太郎)