仕事始めにまずしたい! パソコン&周辺機器の大掃除テク
 パソコンを頻繁に利用するユーザーなら、愛機をピカピカにして新年からの仕事を始めたいと思っているはず。ただし、身近な機器とはいえ、パソコンは繊細なパーツが詰まった精密機器。間違った手入れを行うと思わぬトラブルに発展しかねない。そこで今回は、簡単にできる正しい清掃方法をご紹介する。

◆原則的には水拭きやOA用クリーナーで拭けばOK!

 パソコン清掃の基本は、ホコリを取り除くこと。その上で柔らかなクロスで拭いたり、綿棒などを使って細部の汚れを落としたりするのが一般的だ。パソコン本体はもちろん、周辺機器は繊細な電子パーツが多数含まれているため、水分を機器内に入れてしまう行為はご法度。

 とはいえ、パソコン本体や周辺機器などの外側はクロスを固く絞って水拭したり市販の液体OAクリーナーをクロスに含ませて拭いたりしても原則的に問題はなく、汚れも落としやすい。特にマウスやキーボードといった直接手に触れる機会が多い入力機器は、皮脂や手垢など頑固な汚れが付きやすいため乾拭きだけでは落としきれないことも少なくないので活用してみよう。

 同様にプリンタやスキャナー、モデム、無線LAN親機など表面積が大きな周辺機器も内部への水分侵入さえ気を付ければ水拭きしても問題はない。ただし、液体のOAクリーナーを利用する場合は、できるだけ直接機器に噴射するのではなくクロスに吹き付けて利用するとよいだろう。また、シンナーやベンジンは、プラスチック部品や塗装を融解させてしまう可能性があるため、絶対に使用しないようにしよう。

◆利用頻度が高く接触の多い入力機器を清掃するだけでも心機一転!

 パソコン使用時、常に接触しているといっても過言ではないマウスやキーボード。これらの入力機器は、汚れが目につきやすいだけでなく、汚れによって入力感度が低下してしまう可能性もあるため入念に清掃をしておきたい。

 現在主流のマウスは、レーザーやブルーライトなど光を照射し、レンズを通してその反射を読み取る方式が採用されている。まずはエアダスターなどで光の発光点やレンズ周辺の誇りを飛ばし、その上で傷が付かないように気を付けながら柔らかいクロスや綿棒などを使って清掃すれば、読み取りエラーを防止し、快適な操作感を維持することができる。また、マウスが接触するマウスパッドのホコリも同時に拭いておくとよいだろう。

 キーボードの清掃は、デスクトップやノートを問わず、キーとキーの間にゴミやホコリが溜まりやすいため、逆さまにしたりエアダスターで吹き飛ばしたりしたうえで拭き掃除すると効率的だ。市販されるキーボード用のブラシや綿棒を使ってキーとキーの間を清掃するとよいだろう。キーピッチが狭いキーボードの場合は、乳幼児用の綿棒を使うと隙間にくまなく入るため汚れを落としやすくなる。

ディスプレイにOAクリーナーや雑巾はNG! 専用のクリーナーやクロスを利用する

 デスクトップやノートを問わず、パソコンのディスプレイの表面には特殊なコーティングが施されている場合がほとんど。このコーティングにダメージを与えてしまうと、表示にムラが発生するなど致命的な症状を引き起こす場合があるので注意が必要だ。

 一般的にディスプレイのコーティングは、OAクリーナーやウェットティッシュに含まれるアルコールに弱い性質を持っているため、これらの使用は避けたほうがいいだろう。また、クロスやティッシュなどにも研磨作用があるため、コーティングを傷つけてしまう可能性が高まるので注意したい。

 ディスプレイの清掃を行う場合は、家電量販店やパソコン専門店で発売されているディスプレイ専用のクロスやクリーナーを利用するのが一般的。ゴミやホコリによる磨き傷を防ぐために、エアダスターを使ってほこりを吹き飛ばしてから清掃するとより安全だ。
◆本体の清掃は吹かずに吸うが基本!

 パソコン本体の内部に付着したホコリは、排熱効率を下げてパフォーマンスを低下させるだけでなく、ショートによるパーツ破損のリスクを高めてしまう。

 分解して清掃するのがもっとも効果的だが、分解作業に不安がある場合は、排気口周辺のホコリを取り払うだけでもある程度の効果が期待できる。具体的には、デスクトップ、ノートパソコンを問わず、パソコン本体の電源を落とした状態で掃除機を使って排気口からホコリを吸い出せばよい。

 分解を伴わない場合は、エアダスターを使ってしまうとホコリがパソコン内部に拡散されるだけでなくショートなどのリスクも高まるため逆効果。“吹かずに吸う”を基本として覚えておこう。

 分解を行った場合は、エアダスターで見える汚れを吹き飛ばしたり掃除機などで吸ったりしてホコリを除去しておこう。また、パソコンの内部清掃は水拭き厳禁。綿棒も繊維が基板に引っ掛かってしまうとトラブルの元になるので細心の注意を払おう。

<文・写真/古作光徳>

【古作光徳】
パソコン関連誌の編集部を経て、2006年にライターとして独立。主にパソコンやスマホ、家電関連誌などを中心に活動中。近年は車やバイク、将棋など、趣味関連誌の執筆や編集にも携わっている。