目的があれば、自然と健康的な生活になるのかも

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米ニューヨーク州マウントサイナイ病院と付属医科大学の研究者らは、人生に目的意識を感じている人ほど健康長寿であるとする研究結果を発表した。

研究は、2015年6月までに米国、日本で実施された、人生の目的と死亡率や心血管疾患発症リスクの関係を7年以上追跡調査した10件の論文、13万6265人分(平均年齢67歳)のデータを分析。

目的意識については、「どのくらいの目的や生きがいを持っているか」といったアンケート(目的や生きがいの数)や、「人生には意味があるか」「他者の役に立っているか」などの質問への回答結果から、「人生の目的意識が低い」「普通(高くも低くもない)」「高い」の3パターンに分類している。

その結果、目的意識が高いと分類された人は、それ以外の人に比べ、追跡期間中の心疾患発症リスク、全死亡リスク( あらゆる死因を含めたリスク)がそれぞれ17%低下していた。

研究者らは、今回の研究は目的意識と寿命の関係を示すものではなく、人生の目的がもつ効果を正確に知るためには、さらに詳しい研究が必要としつつ、「単に健康的な生活習慣を指導するだけではなく、人生の目的や生きがいを得られるようにする、といった高齢者への支援も有効なのではないか」とコメントしている。

発表はオープンアクセスの心理学分野誌「Psychosomatic Medicine」に、2015年12月1日掲載された。

参考文献
Purpose in Life and Its Relationship to All-Cause Mortality and Cardiovascular Events: A Meta-Analysis.
DOI: 10.1097/PSY.0000000000000274 PMID:26630073

(Aging Style)