ドラマ『未成年』(TBS系列/1995年放送)といえば、いしだ壱成をはじめ、香取慎吾、反町隆史、河合我聞ほか、豪華メンバーが共演したことで知られているが、再放送は過去に1度しか行われていない。さらに、当時はまだ無名だった浜崎あゆみや遠野なぎこが脇役として登場していたり、最終話での学校の屋上シーンがあの人気バラエティ番組と関連しているなど、放送後も何かと話題は尽きなかった……。

【再放送されたのは1度だけ。そこには数々の問題が】


1995年に放送されて以来、2014年まで1度も再放送されることがなかった『未成年』。ところが、2015年には20年ぶりの再放送が行われている。では、そこまで時間がかかったのはなぜだろうか?

理由としては、作中にあったいくつかのシーンが問題視されたこと。カーコ(遠野凪子)の売春だったり、デク(香取慎吾)による銀行強盗、アリサ(朝岡実嶺)が裸の状態で殺害されているシーンなど過激なシーンが多かった。
また、出演者自身の問題もある。いしだ壱成が2001年に起こした大麻取締法違反による逮捕や出演者の一人である桜井幸子が芸能界引退をしたことなどが挙げられる。

【女優時代の浜崎あゆみ】


また、『未成年』の出演者の中ではやはり浜崎あゆみの印象が強い。
今でこそ歌手として活躍するあゆも、当時はまだ女優活動が主であった。そんな最中に出演したのが、この『未成年』。ブレイク前の貴重なシーンが満載だ。
当時からそのルックスには定評があり「あの娘、美少女すぎる」、「このキレイな人って誰?」など、脇役ながら何かと注目された存在だった。

【「未成年の主張」は最終話がきっかけ】


『学校へ行こう!』でも特に人気コーナーだった「未成年の主張」。そんな名物企画だが、実は『未成年』の最終話にて、いしだ壱成が高校の屋上で声を張り上げるシーンがモデルとなっている。

『未成年』は、演出などに対する批判が多かったものの、世間に与えた影響は多大であり、社会現象にもなったドラマだ。現代で見る学園ドラマには、未成年のようなものは皆無だ。今年の再放送を機にリバイバル化にも期待したい。

(ぶざりあんがんこ)