▽1日に味の素スタジアムで行われた天皇杯の決勝、浦和 vs G大阪は1-2でG大阪が勝利した。この結果、G大阪が2008、2009年大会以来となるクラブ史上2度目の大会2連覇を成し遂げた。G大阪の天皇杯制覇は、通算5度目となる。

▽9年ぶりの優勝を狙う浦和は、先月29日に行われた柏との準決勝で柏木が左ヒザを負傷し、この決勝戦を欠場。就任後初の主要タイトル獲得にあと一歩に迫るペトロヴィッチ監督は、その柏戦から、柏木の代わりに青木をボランチの一角に置いたほか、関根に代えて李を先発起用した。

▽一方、連覇を目論むG大阪は、先月29日に行われた広島との準決勝から先発メンバーに変更なし。長谷川監督は、2戦連続で2ゴールと復調の兆しを見せる宇佐美ら不動の顔ぶれを先発起用したほか、途中出場で結果を残し続ける長沢を引き続きジョーカーとしてベンチに控えさせた。

▽今季ここまで4度にわたって対戦していることもあり、互いの戦い方を熟知し合う両雄のタイトルマッチは開始4分、好調の宇佐美がさっそく魅せる。左サイドをドリブルで抜け出した宇佐美がボックス左から右足のアウトサイドで中央にボールを供給。これに反応したパトリックが右足ワンタッチで押し込みにいくが、GK西川にブロックされたボールは惜しくもクロスバーに弾かれた。

▽立ち上がりにピンチを迎えた浦和だったが、辛うじて失点を免れると、11分に右CKからシュートチャンス。柏木の不在を受けてセットプレーのキッカーを務める梅崎のクロスがボックス内にこぼれると、これに反応した槙野が左足で押し込みにかかる。これが混戦を抜けてゴールマウスに向かうも、GK東口の冷静なセービングに阻まれた。

▽その後、互いに攻め込むも、こう着状態となった試合は25分、G大阪がボックス左でボールを持った宇佐美のヒールパスから、オーバーラップした藤春が左足ダイレクトでゴール前にクロスを供給。しかし、これにゴール前で反応したパトリックのヘディングシュートはゴール右に外れてしまう。

▽それでも、ピッチ中央でボールを奪ったG大阪は32分、右サイドに流れて倉田のフィードを受けたパトリックがドリブルで森脇を抜き去り、GK西川との一対一に持ち込む。右足のインサイドで丁寧に蹴られたパトリックのシュートがゴールに決まり、G大阪が先制に成功した。

▽だが、失点後もテンポの良いパスワークで攻勢に出た浦和は36分、右サイドからの攻撃を同点ゴールに結びつける。右サイドからの梅崎のクロスに合わせた李のヘディングシュートは左ポストを叩くも、こぼれ球に反応した興梠が左足で押し込み、同点に追いついた。結局、前半は1-1で終えた。

▽一進一退の展開のまま迎えた後半も浦和にボールを支配される時間が続いたG大阪だったが、53分に得たセットプレーのチャンスをモノにする。右CKから遠藤が右足で中央にクロスを供給すると、ファーサイドで槙野のマークを剥がしたパトリックが反応。フリーでボックス中央のスペースに走りこんだパトリックが右足ダイレクトでネットを揺らした。

▽またしてもビハインドを追う苦しい展開を強いられた浦和は57分、武藤と梅崎に代えて、ズラタンと関根を投入。さらに、ペトロヴィッチ監督は、69分に宇賀神を下げて高木をピッチに送り出す。しかし、浦和は再三の決定機をモノにできず、ただ時間だけが過ぎていく。

▽終盤にかけても浦和の猛攻が続くも、宇佐美とパトリックに代えて、内田と長沢という守備面でも貢献度の高い選手を入れたG大阪がGK東口を中心に1点のリードを守り抜き、2-1で試合終了。今季のJリーグチャンピオンシップ、ナビスコカップでいずれも準優勝に終わっていたG大阪だったが、3度目の正直となる天皇杯の決勝で見事にタイトルを獲得した。