【ゲームセンターCX】まさにオタクの理想像!? よゐこ・有野晋哉がスゴい理由5

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お笑いコンビ、よゐこ有野晋哉さんといえば、人気バラティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』や『いきなり! 黄金伝説。』への出演でお馴染みのお笑い芸人さんです。

実体験でわかった、オタクが引っ越すときに気をつけること4つ

お茶の間の人気者である有野さんは、様々なバラエティで活躍する一方で、ゲームやアニメ、アイドルといったオタクカルチャーを扱った番組にも数多く出演、"オタク系タレント"と呼ぶべき顔も持っています。

そんなオタク系タレントとしてのおもしろさが存分に詰まった代表作である『ゲームセンターCX』は、放送開始から10年以上続くフジテレビCSの看板番組となり、有野さんがゲーム攻略に悪戦苦闘する姿を収めたDVD BOXシリーズも大ヒット。先日、その最新作となる『ゲームセンターCX DVD-BOX12』がリリースされたばかりです。

人気テレビタレントであると同時に、自身の知識と趣味を活かしたマニアックな番組でも、その魅力を発揮する有野さん。

そんな有野さんの姿は、同じくゲームやアニメ、マンガといったポップカルチャーを愛するオタク型の人間にとって、一つの理想像ではないかと思うのです。

オタクカルチャーを笑いへと転化するセンスが凄い!

ゲームやアニメ、漫画といったオタクカルチャーをバラエティにした"オタク系バラエティ"に数多く出演をされている有野さんですが、そうした番組を観ていて毎回「凄い!」と思わされるのが、やはり、その笑いのセンスです。

例えば、『ゲームセンターCX』で、番組のメインであり人気企画の『有野の挑戦』。

この『有野の挑戦』は、有野さんが演じる"有野課長"が古いゲーム(レトロゲーム)の攻略にチャレンジする企画であり、延々と(時には、数日に渡って何十時間も!)有野さんが失敗を繰り返しつつ、地道にエンディングに向かってゲームを進めていく……という内容になっています。

部屋の中で、有野さんがモニターに向かってずっとゲームをやり続ける姿が映し出されるだけ。ハッキリ言って、かなり絵としては地味なのですが、これが本当におもしろいのです!

それぞれにキャラの立った番組スタッフとのやり取りや、有野さんのお世辞にもテクニカルとはいえない絶妙な"ヘタウマ"操作、そして、何度も何度も失敗しながらも、根気強くゲームを続け、エンディングへとたどり着いた時の感動……と、番組の見どころはアチコチにあるのですが、やはり、"お笑い芸人"である有野さんのトークが、このコーナー最大の魅力。

『有野の挑戦』出演時に、有野さんがよく使用する笑いのテクニックが、キャラクターや世界観、ストーリーといったゲームを構成する各要素に対して、日常的な目線に根ざしたツッコミを入れるというものです。

例えば、カラーリングをちょっと変えただけで再登場した敵キャラクター対して「着替えてきたのか!?」とすかさずツッコミを入れ、サングラスをかけた敵キャラが出てくれば「タモさん!」「アルフィーの人や!」と、その見た目を誰もが知っている有名人や日用品に例えてイジってみせる。

ファンタジー、SFといったフィクションの世界観やレトロゲーム特有の独特なグラフィックが、生活臭のする現実的な話に落とし込まれ、そのギャップが笑いを生み出すわけですが、こういうちょっとしたツッコミがセンス抜群で、いつも笑ってしまいます。

ただ単に、ゲームをプレイし紹介するだけではなく、それを笑いにしてみせる。観ている人を楽しませる。このエンターテイナーとしてのスキルの高さは、本当に凄いと思います!

オタクカルチャーを一般層にも分かりやすく伝えられるスキルが凄い!

『ゲームセンターCX』を観ていて、とてもユニークだと思うポイントがあります。それは、この番組がテレビゲームを愛するコアなファン層だけではなく、普段は、ゲームを余りプレイしない一般層でも笑える作りになっているところです。

例えば、前述の有野さんの話術に関しても、その特異な言語センスによる"ボヤキ"風のツッコミが視聴者の笑いを誘うわけですが、そうしたツッコミの何れもが、あくまで"一般人の視点"に目線が合わせられているのがポイントです。

そこで、敢えて、マニアックでコアな話には持っていかず、誰しもが分かる、知っているものを使って笑いにしてみせる。有野さんのオタクネタは、よい多くの人に受け入れられるようにチューニングが施されているのです。

有野さんは、そうした幅広い層に目線を合わせて話をするスキルがとても高い方です。だからこそ、自分が好きなもの、おもしろいと思ったものを他人に伝えることが抜群に上手く、より多くの人に届けることができるのでしょう。

そして、こうした話術は、オタク型の人間が、自身の好きなものを相手に話す際に、とても参考になります。

マニアックに成り過ぎない、知識をひけらかさない、相手が楽しめるようにプレゼンテーションを工夫する。そうすれば、その手の知識がない人でも、自分の好きなものに対して興味を持ってもらえるかもしれない。

その辺りのバランス感覚の巧みさには、色々と見習うべきところがあるかと思います。

有野さんの"二次創作"的なパロディ感覚が凄い!

このように、オタクカルチャーを分かりやすく調整し、笑いにしてみせる有野さん。それだけではなく、好きなものを自身の芸に取り込む技術にも長けています。

実は、よゐこのコントには、アニメや漫画、ゲームといったオタクカルチャーをネタにしたパロディコントが多数存在しています。

某超有名RPGゲームをメインの勇者一行ではなく、村人を主役として描いた『勇者が村にやってくる』、パンが主人公の長寿アニメ作品を準主役キャラの目線からちょっと毒を含めて描写する『脇役』、これまた国民的人気を誇るゲームに登場する兄弟の哀愁を帯びたドラマが繰り広げられる初期作『マリオブラザーズ』などなど。よゐこのコントには、オタク的な感性を起点にした笑えるネタが沢山あります。

毎年恒例となっている単独ライブでは『ゲームネタ祭』『まんがネタ祭』といったタイトルで、オタクカルチャーを元ネタにしたコントを生み出し続けているよゐこ。

その何れもが、ちょっと捻くれた視点から原作を再解釈し、再構築するという作風であり、いわば、"二次創作"といった趣のコントになっています。

まるで、ギャグパロ同人誌のように、自身の好きなもの、おもしろいと思ったものをパロディにして、そこに、ナンセンスな笑いをトッピングすることで、笑いにしてみせる、よゐこのコント。

自身が触れた様々な文化をオタク特有の二次創作的な感覚でパロディにし、人々を楽しませるネタを作り続けるよゐこの姿は、オタク者にとって非常に理想的な姿だと思います。

作品を楽しみつつ、更に、そこを基盤にして自分たちの作品も作ってみせる。何より、よゐこのオタクネタはやっている本人たちが物凄く楽しそうなのも素晴らしいです!

ファン気質とエンターテイナーとしての矜持をミックスし、お客さんや視聴者を楽しませる感覚には、思わず惹かれてしまいますよね。

"趣味"を"仕事"へと昇華させる表現力が凄い!

テレビタレントとしての活動やお笑いコンビとしてのライヴやイベント出演だけでなく、様々な分野でマルチな才能を発揮されている点も有野さんの凄いところです。

絵本や育児エッセイの出版、アイドル雑誌でのコラム連載の他、イラストを描いたり、アニメの声優さんにインタビューを行ったり……色々な場所で、自身の趣味と嗜好を芸能人や表現者として仕事へと昇華しています。

"趣味が高じて"なんて言いますが、有野さんからは、本職のお笑い芸人としての活動も含めて、とにかくアウトプットが上手い印象を受けます。自分の好きなものを活かして仕事にする。

ゲームに関しては、任天堂の公式YouTubeチャンネルに出演し、遂には、マリオシリーズの最新作『スーパーマリオメーカー』にキャラクターとして登場したわけですからビックリですよね。

趣味をエンジョイし、そこでインプットしたものを様々なシーンでエンターテイメントとしてアウトプットし、自分の好きなものを沢山の人に知ってもらう、そして、人を笑わせる。

これぞ、趣味人の本懐というか、オタクとして理想の姿なのではないでしょうか?

場の空気を読んで、オタク気質をコントロールできるのが凄い!

このように、自身のオタク性を活かして、各方面でご活躍されている有野さんですが、何気に凄いと思うのが、地上波のゴールデンに出演している時は、そういった自身のキャラクターをほとんど表に出さないことです。

有野さんはその辺りのバランス調整が、とても上手いのです。TPOをキチンと使いわけ、場の空気を読んで、そのキャラクターを時々で切り替えています。

特に凄いなと思ったのは、『よゐことキンケシ〜濱口が有野に全418体を紹介する企画〜』というCSの番組によゐこのお二人が出演されているのを観た時です。

この番組は、タイトルの通りキン消し(人気マンガ『キン肉マン』のキャラクター消しゴム)を濱口さんが有野さんに紹介していく……というものなのですが、この中で有野さんは自分の『キン肉マン』に関する知識を完全に封印して、濱口さんの聞き役に徹しています。

有野さんの相方である濱口優さんも、かなりのオタク気質の持ち主であることは、よゐこファンならば周知の通りかと思いますが、有野さんも濱口さんも、この辺りのオタク性のオンオフがとても巧みなのです。

オタク者って、好きなものに対する愛と情熱のボルテージが高過ぎて、ついつい暴走しがちで、そのせいで失敗すること、多々あります。

好きなものの話を長々と語り続け、相手を引かせてしまった……なんて経験、オタクカルチャーを愛する人間ならば、誰しもが一度は身に覚えがあることでしょう。

プロのタレントさんなんだから、当然と思われるかもしれませんが、こうした場の空気を読むことは、オタク気質の人間が頭では分かっていつつも、なかなかできないことです。

こうやって改めて考えてみると、有野さんって、色々な面でバランスが取れていて、オタク者としては、そこに憧れみたいなものを抱いてしまいますよね。

そして、濱口さんという趣味を理解している"無二の親友"がいるところも有野さんの素敵なところだと思います!

有野さんのように、趣味を全力で楽しみ、そして、周囲も楽しませる。そんなオタクであれたら最高ですよね。