吉永小百合

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30日放送の「報道の日2015」(TBS系)で女優の吉永小百合が、安倍政権の目標として掲げられている「1億総活躍社会」に苦言を呈する場面があった。

番組VTRでは「吉永小百合とたどる戦後70年」と題し、司会の関口宏と吉永が、対談形式で戦後の日本の歩みを振り返った。その中で、2011年3月11日に発生した東日本大震災の話題になると、関口は吉永に震災時の状況を訊ねた。

当時、渋谷にいたという吉永は、急にめまいのような揺れに襲われたと話す。直前に歯医者で打った麻酔の影響だと勘違いするほどだったそうだが、周囲の店から人が飛び出してきたため、地震だと気付いたのだという。

「それから後に、大変な津波が起こってね、しばらく置いてから原発の事故を知って…」と話す吉永に、関口も「多くの日本人が引きずってますよ。あのショックは」と語りかけた。

すると吉永は「忘れちゃいけないことだと思いますよ」「特に、まだ福島の人たちが10万人以上も故郷に帰れないでいるってことを忘れて、1億総活躍とか言ってはいけないんじゃないかなって気がする」と、安倍政権の掲げるスローガンに苦言を呈した。

吉永は、被災地の帰還困難区域にも足を運んだことを明かしたうえで「放射性廃棄物がビニールみたいな大きな袋に包まれて、田んぼや畑に置いてあるんですよね」「それは、どうにもならないくらい、辛い光景でしたね」と、声を絞り出すように語った。

さらに吉永は「原発のこともみんなで痛みを分かち合わないと。『私たちは汚染が怖い』とかじゃなく、この国に暮らしてる人たちがもっと考えていかないといけないと思う」と訴えた。

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