▽29日に味の素スタジアムで行われた天皇杯準決勝の浦和vs柏は、120分の激闘の末に1-0で浦和が勝利した。この結果、浦和が9年ぶりに決勝進出を決めた。

▽準々決勝で神戸に3-0と快勝した浦和は、神戸戦から李、興梠に代え、ズラタンと梅崎を先発で起用。ズラタンを1トップに配置し、梅崎、武藤の2シャドーで試合に臨んだ。一方、準々決勝でPK戦の末に勝利した柏は、仙台戦を出場停止で欠場した鈴木と茨田が先発に復帰。守備的MF中谷をディフェンダーに配置した[5-4-1]で試合に入った。

▽浦和は、開始早々の3分にU-23日本代表候補に名を連ねるMF関根の積極的な仕掛けから決定機を迎えるも、武藤のワンタッチシュートは相手GK菅野の好セーブに阻まれた。一方の柏は25分、工藤がバイタルエリア中央左で倒されFKを獲得。準々決勝で3本の直接FKを決めたクリスティアーノがこのFKを狙うも、ボールは壁に当たり枠の上に外れた。

▽その後もポゼッションで上回る浦和が比較的にペースを握って試合を進めていくと30分、左クロスをボックス右で受けた関根のラストパスを中央で武藤が合わせたが、ボールはクロスバーの上に逸してしまった。すると、39分に浦和にアクシデントが起きる。相手との接触プレーで柏木が左ヒザを負傷。青木との交代を余儀なくされた。

▽ゴールレスで迎えた後半、最初のチャンスは浦和が作る。49分、左サイドでボールを受けた梅崎の左クロスをファーサイドに駆け上がった那須が合わせるも、このシュートはサイドネットを叩いた。さらに、18分には武藤のスルーパスに抜け出した梅崎がボックス中央左からゴールを狙ったが、シュートはGK菅野のセーブに防がれた。

▽対する柏は42分、武富のパスが相手DFにディフレクトし、こぼれ球をボックス左で拾った輪湖が素早くシュート。ニアを突いたシュートは左サイドネットに逸れた。

▽試合は90分では決着がつかずに延長戦に突入。浦和は延長前半開始時に宇賀神、ズラタンを下げ、李と興梠を投入。一方の柏は、延長後半開始時に茨田に代え、栗澤を投入。さらに延長後半3分には武富を下げ、大津を投入した。

▽延長に入っても一進一退の攻防が繰り広げられ、このままPK戦に突入するかに思われたが、延長後半終了まであと3分というところで浦和が均衡を破る。延長後半12分、ボックス左から仕掛けた梅崎のクロスをゴール前の李がヘディングで合わせると、これがゴール右に吸い込まれた。

▽その後、柏の反撃を決死の守備で跳ね返した浦和が、白熱の一戦を制して9年ぶりに天皇杯決勝の切符を手にした。また、柏が敗退したため、年間順位で4位のFC東京が来季のアジア・チャンピオンズリーグ・プレーオフの出場権を獲得した。