26日、元産経新聞記者でジャーナリストの山際澄夫氏が、自身のTwitter上で慰安婦問題について論じた朝日新聞の社説に違和感を示した。

同日の朝日新聞は社説で「慰安婦問題 日韓で歴史的な合意を」と題し、慰安婦問題の合意をめざし、岸田文雄外相の訪韓が予定されているのに際して、両国間の懸案となっている慰安婦問題について取り上げた。

社説は、慰安婦問題は政治的な立場を超えて両国政府が対処すべき人権問題だと指摘。「両国関係にとっても長く刺さってきたトゲを自らの手で抜くべき時だ」「政府間で合意がなされても、日韓とも国内から不満や反発は出るだろう。一部には、この問題をナショナリズムに絡めて論じる狭量な声もある」「しかし、そうした摩擦を乗り越え、大局的な見地から、健全な隣国関係を築く重みを説くことが政治の責務であろう。この機を逃してはならない」などと論じている。

山際氏はこの記事について、「朝日新聞は、日韓外相会談を<両国関係に長く刺さってきた(慰安婦問題の)トゲを自らの手で抜くべき時だ>という。<この問題をナショナリズムで論じる狭量な声>などを乗り越えるのが政治の責務という」と社説の概要を紹介した。

その上で、「慰安婦強制連行のウソ報道を20年以上も放置して、日本を苦境に追い込んだ張本人が何を言うか」とバッサリと切り捨てた。
朝日新聞は、陸軍労務報国会下関支部動員部長とされる吉田清治氏の証言(吉田証言)を根拠に、韓国で慰安婦を強制連行したとする記事を1980年代から報じた。この吉田氏の告白をもとにした書籍は韓国でも翻訳され、反日感情を高める結果に。日韓間の大きな問題となる中、朝日新聞は2014年8月に吉田氏の証言を虚偽と認定し、9月には記者会見上で謝罪していた。

【関連記事】
青山繁晴氏、朝日新聞の慰安婦報道一部取り消しの核心に迫る 「反日報道で大きな部数を誇ってきた新聞社の終わり」
池上彰氏がラジオ番組で朝日新聞の従軍慰安婦誤報問題について背景を解説
古舘伊知郎氏が朝日新聞の従軍慰安婦報道にコメント「人間は間違いを犯すことが前提」