和田アキ子『ゴールデンタイム』より

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 24日、NHKが「第66回NHK紅白歌合戦」の曲順・曲目を発表した。ネット上では披露される新曲の数や和田アキ子の歌う楽曲「笑って許して」が、視聴者から様々な意見が出ている。

 今年は例年に勝るとも劣らぬ勢いで怒りの声が上がっている紅白。発表された曲目のうち、2015年にリリースされた楽曲は白組が10曲、紅組が10曲ずつとなっている。以下、発表された曲目を楽曲の発表年付きで紹介する(※先頭の数字は曲順。カッコ内数字は出場回数。メドレーは新曲としてカウントせず)。

■2015年にリリースされた”新曲”はわずか20曲【白組】

1. 郷ひろみ(28)「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」(1994)
3. Sexy Zone(3)「ニッポン Cha-Cha-Cha チャンピオン」(2015)
6. 三山ひろし(初)「お岩木山」(2015)
8. SEKAI NO OWARI(2)「プレゼント」(2015)
10. 徳永英明(10)「時代」(2005)
12. 山内恵介(初)「スポットライト」(2015)
14. 星野源(初)「SUN」(2015)
16. ゲスの極み乙女。(初)「私以外私じゃないの」(2015)
18. ゆず(6)「かける」(2015)
20. 氷川きよし(16)「男花」(2015)
21. 細川たかし(39)「心のこり」(2010)
23. 関ジャニ∞(4)「前向きスクリーム!」(2015)
26. 三代目J Soul Brothers(4)「Summer Madness」(2015)
27. 福山雅治(8)「デビュー25周年スペシャルメドレー」(メドレー)
30. TOKIO(22)「AMBITIOUS JAPAN!」(2003)
32. 嵐(7)「New Year’s Eve Medley 2015」(メドレー)
34. EXILE(11)「EXILE紅白スペシャル2015」(メドレー)
36. ゴールデンボンバー(4)「女々しくて」(2009)
38. BUMP OF CHICKEN(初)「ray」(2014)
40. 五木ひろし(45)「千曲川」(1975)
41. V6(2)「ザッツ!V6メドレー」(メドレー)
43. X JAPAN(6)「紅白スペシャルメドレー 〜We are X!〜」(メドレー)
45. 美輪明宏(4)「ヨイトマケの唄」(1966)
48. SMAP(23)「This is SMAP メドレー」(メドレー)
49. 森進一(48)「おふくろさん」(1971)
51. 近藤真彦(10)「ギンギラギンにさりげなく」(1981)

【紅組】

2. 大原櫻子(初)「瞳」(2015)
4. 伍代夏子(22)「東京五輪音頭」(1963)
5. 乃木坂46(初)「君の名は希望」(2013)
7. E-girls(3)「Dance Dance Dance」(2015)
9. 坂本冬美(27)「祝い酒」(1990)
11. μ’s(初)「それは僕たちの奇跡」(2014)
13. AAA(6)「恋音と雨空」(2013)
15. 島津亜矢(2)「帰らんちゃよか」(2004)
17. 藤あや子(21)「曼珠沙華」(2005)
19. miwa(3)「fighting-φ-girls」(2015)
22. 和田アキ子(39)「笑って許して」(1993)
24. 天童よしみ(20)「人生一路」(1970)
25. NMB48(3)「365日の紙飛行機」(2015)
28. 水森かおり(13)「大和路の恋」(2015)
29. いきものがかり(8)「ありがとう」(2010)
31. 椎名林檎(3)「長く短い祭〜ここは地獄か天国か篇〜」(2015)
33. AKB48(8)「AKB48紅白2015 SP〜10周年記念メドレー〜」(メドレー)
35. Superfly(初)「Beautiful」(2015)
37. 西野カナ(6)「トリセツ」(2015)
39. 石川さゆり(38)「津軽海峡・冬景色」(1977)
42. Perfume(8)「Pick Me Up」(2015)
44. MISIA(企画枠)「オルフェンズの涙」(2015)
46. レベッカ(初)「フレンズ」(1985)
47. 今井美樹(2)「PIECE OF MY WISH」(2006)
50. 高橋真梨子(3)「五番街のマリーへ2015」(1993)
52. 松田聖子(19)「赤いスイートピー」(1982)

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 42番目のPerfumeとX JAPANの43番目の間には、小林幸子が企画枠で「千本桜」(2011: 黒うさPが2011年に音声合成ソフト「初音ミク」を通じて発表したのが初出)を歌う。また大トリは松田聖子がつとめることが正式に明らかになった。伍代夏子の歌う「東京五輪音頭」では、今年ブレイクしたお笑い芸人・とにかく明るい安村が出演することも決まっている。

 曲目の傾向として、人気アーティストやジャニーズグループはメドレーの傾向が高い(紅組はAKB48のみ)。特に白組の後半は、27番目の福山雅治以降、メドレー祭りと化している。

 曲目のうち、またしても注目を集めているのが、22番目の和田アキ子だ。歌う楽曲は、当初予想されていた「あの鐘を鳴らすのはあなた」ではなく、「笑って許して」に決定。紅白出場が決定した際には怒号のような批判が飛んだ和田だけに、なんとも意味深な楽曲タイトル。「ネット上であまりに叩かれるから『笑ってゆるして』なんです?」と邪推する声や、「もう許されないレベル」「絶対に許さない」「笑えねえ、許せねえ」と語気を強めた意見が出ている。また一部メディアでは、「笑って許して」を収録したアルバムのタイトルが「卒業させてよ」であることから、卒業を示唆しているとする説まで飛び出した。

「紅白は、番組全体の構成を考えながら出場者や曲目を決めており、出場者の楽曲ジャンルはバラバラ。様々な音楽ファンが番組を見るため一概にどれが悪いとは言えません。ですが、見るからに怪しい"調整"を感じるものがあるのはたしか。キレイ事ですが、制作陣は、紅白は視聴者とともに歴史を作ってきたことを忘れないでほしいですね」(芸能関係者)

 放送前からネット上で話題の紅白。31日はどんなドラマが起きるのか……?

(取材・文/蒼木学)