箱根の山道に伝説のF1マシン!! あの“公道激走企画” 第2弾の衝撃映像

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昨年第1回を開催し、世界中からの大反響を得た「MHヒルクライム」。その第2弾が11月18日(水)、神奈川県の「MAZDAターンパイク箱根・小田原本線(全長13.782km)」を全日通行止め(占有)にして開催された。

昨年同様に関係省庁の許認可を得て、通常は対面通行となる2車線分の道幅をフルに跨いだ「ゼンカイ走行」を実現。速度規制はもちろん無制限とされている。



第2弾の目玉はなんと言っても、2台のマシンがエントリーを果たしたヒストリックF1である。

1台目のロータス78は、1977年に富士スピードウェイで開催された日本GPにおいてグンナー・ニルソンがドライブし6位に入ったマシンそのもの。日本のファンにも人気の高いあの「JPSカラー」を纏ったマシンだ。2台目のベネトンB189は、アレッサンドロ・ナニーニのドライブによって1989年の鈴鹿・日本GPで優勝を果たしたマシンそのもの。その鮮やかなカラーリングが今も目を惹くこちらも人気の高い1台である。





2台ともに日本人のオーナーが所有する個体で、メンテナンスも万全に施され、現役当時のパフォーマンスを維持している。

ドライバーはロータス78がこのマシンのオーナーであり、2014年のモナコ・グランプリ・ヒストリックを日本人として初めて制した久保田克昭選手。ベネトンB189が様々なカテゴリーで活躍し、テクニシャンとして知られる阪口良平選手が務めた。

箱根の山をF1マシンが走るのはもちろん初めての出来事。各所に凹凸のある一般舗装であるターンパイク路面とのクリアランスの問題や、オープンホイールカーであるがゆえの万が一のクラッシュ時のリスク(ターンパイクのガードレールは通常のシングル構造で車体が潜り込んでしまう)など、超えなければならい壁はいくつもあったが、それでも映像をご覧頂ければ分かる通り、ハーフウェットという悪コンディションながらも「ゼンカイ」で箱根を駆け上ることが叶った。改めて、2名のドライバーの勇気とテクニックには賞讃を送りたい。

F1マシンが公道をゼンカイで駆け上がる。それはまさに、日本のクルマ好きにとっての「夢の光景」であった。

その他のエントリーマシンもかなり豪華である。
 
全日本GT選手権を戦ったチーム・タイサンのポルシェ962C(荒聖治選手)、2015年のスーパーGT、GT300クラスを制したゲイナー・タナックスR35 GT3(田中哲也選手)、WTAC(ワールドタイムアタック)R35クラス最速のHKS R35 GT1000+(谷口信輝選手)と超一級のスピードマシンたちが顔を揃えた。



さらには昨年最も大きな注目を集めた“ドリフト”もパワーアップを果たしている。今回はドリフト競技の華である「追走」(2台のマシンによるハイスピードドリフト)を実現したのだ。2015年のD1GP覇者である川畑真人(GReddy R35RX)、フォーミュラDの実力者、ケングシ(GReddy 86)による「橋上ツインドリフト」の迫力はかなりのインパクトである。

※昨年の映像はこちら。


今年は天候の問題があり、当初は開催そのものが危ぶまれた「MHヒルクライム」だったが、まさに強運、18日当日は前の晩から降り出した雨が早朝には上がり、昼前には陽射しが顔を覗かせるまでに回復。どうにか「ゼンカイ・ヒルクライム」を実施することが叶った。しかし、午後になると再びの降雨。しかも今度は本降りとなり、安全面を考慮して主催者側はイベント全体の中止を宣言した。

「雨は正直憎らしかった。しかしそれでも全車が必要な回数(最低2回)を走れたことは本当に幸運でした」と語るのは、このイベントの仕掛人であるモーターヘッド編集長の高田興平。

「日本の公道にも、欧米のような質の高いスピードイベントを定着させたい。このシンプルな想いだけで我々はMHヒルクライムを行っています。第2弾を終えて強く感じたことは、まだまだ超えなければならない壁がたくさんあるということです。『スピードと対峙する』ことは、イコール、『命に関わるリスクと対峙する』ことと同義です。1回目、2回目と、MHヒルクライムはその部分と真剣に向き合ってきました。  

そして、そこから本当に多くのことを学んでいます。さらにこの先に進むために必要なことは『継続させる勇気』だと思っています。どんなに困難なことであっても信念を持って挑み続けていけば、やがてそれが『文化』として定着していくはずなのです。

日本にはターンパイクのような素晴らしい道があり、素晴らしいスピードマシンたちがいて、そして勇気とテクニックを併せ持った素晴らしいドライバーたちもいる。それらがある限り、このイベントのような公道ハイスピード・ヒルクライムをさらに進化させることは可能なのです」

MHヒルクライム第2弾の詳細は、12月29日(火)発売のモーターヘッドVol.18で50頁に渡って紹介されている。また、2016年1月15日(金)より開催される東京オートサロンの会場では、このイベントの裏側に迫ったドキュメンタリーDVD(全車のオンボード走行映像付き)と、美しい写真で構成されるフォトブックがひとつになった「MHヒルクライムSpecial Box Set」が先行発売(一般発売は1月22日)される。


■モーターヘッド Vol.18
2015年12月29日発売
定価1050円(本体価格972円)
モーターヘッド オフィシャルホームページ


■MHヒルクライムSpecial DVD Box Set
2016年1月15日 東京オートサロン「TONE」ブースにて先行発売
2016年1月22日一般発売
価格3500円(本体価格3241円) 



(エントリーマシンリスト)
LOTUS78
BENETTON B189
PORSCHE 962C
GAINER TANAX R35 GT3
HKS GT1000 Plus
GReddy R35 RX
GReddy 86
ASTON MARTIN Vantage GT12
LOTUS EVORA400