女性も楽しいエロスの世界、「春画」は奥が深かった【イベントレポート】
 2015年は「春画元年」だそうです。春画(しゅんが)とは、江戸時代に流行した、性風俗を描いた浮世絵。

 日本初の春画限定展示会「春画展」が想像を超える反響で、12月23日の最終日を前に入場者19万人を突破。2016年には京都での展示も決まりました。

 春画は江戸時代の風俗を良くあらわしていて、たいへん性に対して奔放だったということは既報の通り。そんな春画と「iroha(イロハ)」のコラボイベント「春画のiroha」が12月18日に開催されました。

 irohaは、TENGAが提供する女性向けブランド。ズガーングニーンと大胆なデザインが多い女性向けの性具とは違い、上品な和のデザインが特徴です。

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 春画にもたくさんの性具が描かれており、TENGAやirohaが目指す方向と重なる部分があります。イベントは、春画展日本開催実行委員の浦上満氏、美術手帖出版社の望月かおる氏、それから司会として美術ライター/編集者の島貫泰介氏が登壇しました。

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 イベントでは、スクリーンに春画をデカデカと表示しながら、解説を加えていきます。

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◆春画は女性も楽しむもの

 そこで改めて気付いたんですが、大スクリーンにデカデカと春画を映しても、不快感がないのです。春画って、男も女も全裸になっていることはほとんどなく、「チラ見せ」の美学なんです。そして、現代のAVやグラビアとは違い、男だけではなく女も楽しむものだったことも、女が見て不快感を抱かない理由です。

 大スクリーンに映し出されてもまったくいかがわしくありません。隅々まで工夫がしてあって見どころがたくさんあるところからも、春画がわいせつ物ではなく芸術品だということがわかります。日本で展示会を開催するにあたり、お断りをしてきた美術館は20もあるそう。そこの学芸員さんたち、美術を見る目は大丈夫?

◆女性に乱暴するのは「粋じゃない」

 春画にはボーイズラブから獣姦まで、さまざまな交わりが描かれてます。レイプものもあるんですが、その場合、男性はものすごくブサイクに描かれているのだとか。女性に無理矢理乱暴するのは「粋じゃない」とされ、このような表現になっているとか。こういったことからも、春画が男性からの目線だけではなく、女性目線も意識していることが伺えます。

 また衝撃なのが、性具売りの行商から商品を選んでいる女性の春画! オープンにもほどがあるでしょう! 窓からは「私にもクレ」と手が伸びてます。

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 春画には、女性が胸をあらわにしている画があまりありません。当時、女性の胸は今ほどわいせつなものではなかったのですって。そういえば少し前まで海女さんも、胸をあらわにしたまま海に潜っていたというし。

 なるほど、隠せば隠すほど、性はいかがわしいものになっていくという社会の流れを感じたイベントでした。

<TEXT/和久井香菜子>