Q:いびきをよくかくせいで、妻から不評です。肥満のせいだから痩せるように言われますが、なかなか痩せられません。血圧も高くなりましたが、いびきと関係があるのでしょうか。いびきの対策法を教えてください。(38歳・ガス会社勤務)

 A:太っていると、喉の周囲に脂肪が付きすぎて、気道が狭くなります。脂肪が多いと、仰向けに寝たときに舌根が沈下しやすく、上気道を塞いでしまいがちです。
 太った人がいびきをかきやすいのは、そのような理由があるので、簡単な対症療法として、横向きに寝る方法があります。
 ご質問の方は、太っておられるようですから、おそらく仰向けに寝ているのでしょう。力士がその典型ですが、太っていると仰向けで寝るのが楽なのです。
 横向きに寝ると舌根が沈下しなくなり、いびきをかきにくくなります。問題は、仰向けに寝る習慣をなかなか変えることができないことです。

●“横向き寝”のススメ
 では、どうすればよいかというと、クッションや抱き枕を使う方法があります。枕に上体をあずけ、横向きに寝るのです。寝方には癖がありますから、急に“横向き寝”に変えようとしても、最初のうちは寝心地が悪いでしょう。しかし、癖や習慣は意志の力で変えられます。
 また、ご質問の方の場合、血圧が高くなったことといびきは関係があると思われます。呼吸が低下しているため、酸素不足になっています。不足した酸素を補うため、血圧を上げ、細胞に酸素を送ろうとするわけです。
 かくいう私自身、肥満気味でいびきをかいていましたが、横向き寝にするようになって、いびきをかかなくなり、高かった血圧も下がりました。
 一般的には、仰向けに寝るのが正しい寝方と言われますが、動物はみな横向きで寝ます。人間は仰向き寝をするようになり、呼吸が詰まったり、腰の骨同士が無理に伸ばされて、腰を痛めたりするようになったのではないでしょうか。
 なお、ご質問の方はいびきはもちろん、健康のために痩せるようにしてください。

菅間裕氏(菅間医院院長)
富山大学医学部卒。東京女子医科大学の外科勤務を経て、マグロ船の船医、離島での地域診療に長年携わった後、菅間医院を開業。地域医療、在宅医療に積極的に取り組み、病気の治療と予防に力を注ぐ。