『海よりもまだ深く』 (C) 2016フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro. ギャガ

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『海街diary』の是枝裕和監督最新作『海よりもまだ深く』に、テレビドラマ『下町ロケット』で話題を集めた阿部寛が主演することがわかった。

本作は、いくつになっても大人になりきれない男と、そんな息子を深い愛で包み込む母の姿を中心に、夢見た未来と少し違う今を生きる家族を描いた心に染みる感動作。阿部は、小説家を目指すも一向に才能が開花せず、生活費のために探偵事務所に勤め、バツイチでギャンブル好き、夢ばかり追い続けるダメ中年なのに、どこか愛おしく憎めない主人公の良多に扮する。

[動画]是枝監督、阿部寛、樹木希林が参加した『歩いても 歩いても』舞台挨拶

また、その母親役に樹木希林。劇中では、阿部の身長にかけ「大器晩成…って時間かかり過ぎですよ」と言ったり、「ミカンの木、花も実もつかないんだけど、あんただと思って毎日水やってんのよ」と歯に衣着せぬ発言が飛び出す。

ほかに、阿部の別れた元妻役を真木よう子、探偵業務の相棒役に池松壮亮、探偵事務所社長役にリリー・フランキー、阿部の姉役に小林聡美、樹木の憧れのクラシックの先生役に橋爪功と豪華キャスト陣が顔を揃える。

本作について是枝監督は「脚本の最初の1ページ目に書いたのは『みんながなりたかった大人になれるわけじゃない』という1行でした。この映画に登場する、阿部寛さん演じる息子も、樹木希林さん演じる母親も、真木よう子さん演じる別れた元嫁も、みな『こんなはずじゃなかった』という思いを抱きながら、夢見た未来とは違ってしまった今を生きています。そして、映画の主な舞台になる公団住宅も、建設された当時は思いもしなかったであろう、老人ばかりの現在を生きています。今回の映画は、そんなどうしようもない現実を抱えながらも、夢を諦めることも出来ず、だからこそ幸せを手に出来ないでいる、そんな等身大の人々の今に寄り添ったお話です」と説明。

その是枝監督とタッグを組むのは、映画では『歩いても 歩いても』(08年)、『奇跡』(11年)に続き3作目となる阿部は「是枝監督の現場は初めてではありませんが、監督は僕らの演技をしっかりと見ていてくださるので、すごく安心感があります。監督の判断にゆだねれば絶対大丈夫だという安心感。作品を最良のものにするための監督の精神は、本当に尊敬しています」とコメント。

演じた良多という役については「ある種とてもダメな男。夢を追い続けているけれど、うまくいかず、嫁や子どもから見放されてしまった男。こういう役を演じるのは初めてなので、新鮮で楽しい経験でした。“いつまでも夢を追いかけている人間”の甘えを演じることで、今までにない、面白い人間味を出せたのではないかと思います」と話している。

『海よりもまだ深く』は2016年5月21日より全国公開となる。

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