遠藤選手が2016年の目標を漢字一文字で表したら?

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2015年1月に日本代表で国際Aマッチ最多出場という金字塔を打ち立て、今季のJリーグでもG大阪の主将として大きな存在感を発揮した遠藤保仁。

前回記事「ガンバ大阪・遠藤が語った代表と最終予選『一緒にプレーしたら楽しいだろうなと思ってます』」では、2015年の自身、ガンバ大阪、そして日本代表を振り返ってもらった。

後編となる今回は、遠藤が注目する選手や来期の展望を聞いた

●「井手口は日本代表の中心にもなれる選手」

―来季の注目選手、あるいは代表に入ったら面白そうな選手を教えてください。

遠藤 井手口(いでぐち、陽介・G大阪)はイイですね。練習からいいプレーを見せてくれますし、少しずつ着実によくなっている。経験を積んでいけば、日本代表の中心にもなれる選手だと思います。

―遠藤選手が代表監督なら、必ず呼ぶ選手だと?

遠藤 まだ若いので波はありますが、一定のパフォーマンスを続けることができるのであれば呼びます。

―他にはどうですか?

遠藤 興味あるのは、中島翔哉(なかじま・しょうや、FC東京)選手。アジア杯の時(サポートメンバーとしてチームに帯同。トレーニングマッチなどで共にプレーした)、一緒にピッチに立ってて面白かった選手です。

―以前から「自分はわかりにくい選手だ」と話されていますが、今の代表には陰で操るというか、そういう選手は不在かもしれません。

遠藤 選手ごとに特徴がありますからね。代表でいうとハセ(長谷部誠・フランクフルト)(山口)蛍(C大阪)とも違うし、最近だと柏木(陽介・浦和)選手や遠藤(航[わたる]・湘南)選手もそれぞれよさを持っています。僕みたいな選手がいれば必ず勝つというワケではないし、そこは監督の目指すサッカーや好き嫌いもありますからね。

ただ、この選手にボールが入ると次にどこにボールが出るかわからないという選手が何人かいればもっと楽しくなるのかなと。あくまで僕の意見ですが、そうは思います。

―さて、G大阪は新スタジアムで来季を迎えますが、チームとしてはどういう一年にしたいですか?

遠藤 サッカー専用の立派なスタジアムを造ってもらったので全部勝ちます、というのは難しいかもしれないけど、チャレンジはしていかないといけないでしょうね。アジアチャンピオンズリーグは獲りたいです。相手がこっちに来た時に「アウェーに来たな」という感覚を植えつけるためにも、ホームアドバンテージというのをクラブとしてつくっていきたいですね。

―来季、遠藤選手は36歳でまた新しいシーズンを迎えます。衰えに対する恐怖のようなものはありますか?

遠藤 ないです。元々、身体能力がズバ抜けている、というタイプではないですから。もちろん、年齢とともに衰えている部分はあるでしょうけど、今のところどうしようもなく足が遅くなったとか、そういう感覚はないので。

―若い選手へのライバル意識みたいなものは?

遠藤 それもないです。18歳、19歳が出ていると単純に「おぉ、若いな」とは思いますけど。新聞も雑誌もメンバー表もあんまり見ないですから。

―来年、遠藤保仁のこういうプレーを見てほしい、というのはありますか?

遠藤 うーん、これもあんまりないですね。派手なプレーをするワケではないし、わかりにくい選手なんですよね。僕への評価や見どころって非常に難しい。ホントにない。

―では最後に、書き初めをするならなんと書きますか?

遠藤 漢字で「楽」ですね。ラクして楽しんで過ごす。面倒なこと、つらいこともたくさんあるので、そんなこと不可能ですけど、そういう気持ちでいられたらいいですね。来年も淡々と平穏にサッカーできればと願っています。

■遠藤保仁(えんどう・やすひと) 1980年生まれ、鹿児島県出身。98年、鹿児島実業高から横浜F(フリューゲルス)に入団。京都を経て、2001年にG大阪に加入。国際Aマッチ歴代最多出場(152試合)、アジア年間最優秀選手(09 年)、JリーグMVP(14年)など多くの記録を持つMF。178?、75?

(取材・文/竹田聡一郎 撮影/五十嵐和博)

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