38歳にしてなお進化し続ける大山志保 スイングはもちろん、それ以外にも学ぶべきところだらけだ(撮影:米山聡明)

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 今季の国内女子ツアーの優勝者の活躍を振り返り、強さの要因を探る“Playback LPGATour2015”。第13回目は今季「ヨネックスレディス」でツアー16勝目を挙げた大山志保。38歳にしてなお成長を続けるベテランのすごさとは。
【解説】大山志保、イヤな振り遅れを防ぐ“左ワキ締め”連続写真(計12枚)
 「ヨネックスレディス」では今季5勝を挙げたテレサ・ルー(台湾)、連続出場記録を更新し続ける鉄人・表純子と最終ホールまでもつれたが、サードショットで1mにピタリとつけバーディ奪取。三つ巴の戦いを制し9年ぶりとなる2度目の同大会制覇を果たした。
 ツアープロコーチの辻村明志氏は大山のスイングを「なんといっても、彼女の魅力は体のキレ」と評する。「体の回転スピードが桁外れに速く、フェース面のコントロールが非常に上手い。そして、これだけの回転スピードにクラブが振り遅れないのは、インパクトゾーンでの左脇の締まり、インパクトからフォロースルーまでの左股関節の締まりにある。基本的には、左脇が緩く開いてしまうと、クラブが遠回りし、寝ながら入ってくることが振り遅れの原因になることが多いのだが彼女の場合はそれがない(辻村)」。
 加えて、小さいことにとらわれることのない思いっきりの良さも彼女の持ち味。「それはThinkingBox(考える場所)とPlayBox (打席)をしっかりと区別できているからです。打つ前にThinkingBoxでしっかりと考え、決断し、PlayBoxに入ってからは迷いなく打つ。素晴らしいですね」。スイングの型を意識しすぎてしまうアマチュアに是非真似してほしい部分だという。
 練習の仕方もアマチュアの参考になると続ける。「練習場に来て、フォームのチェックをしているというよりは、リズムやテンポ、力感を中心に練習に取り組んでいることが見受けられる。最高の練習のスタイルです」。ラウンド前の練習で取り入れたい練習法だ。
 「技術面で優れた点も多いが、彼女の凄さは、練習日にはコースに一番に入り一番でスタートしていくなどフィールド以外でもプロ意識が非常に高い点。試合に対しての準備の仕方が一流であり、若手プレーヤーは見習う部分が多い」。プロ生活15年目を迎えても依然として第一線で戦うことができる一番の理由はやはり努力であるといえる。
 次のシーズンに向けて新たなコーチをつける可能性も視野に入れているベテラン。来年さらに進化したスイングで我々を魅了してくれるに違いない。
 解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチ、キャディとして上田桃子、濱美咲らを指導。今季は上田の出場全試合に帯同し、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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