偽物の委任状つくっちゃうヤバイ父「新・牡丹と薔薇」18話

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「新・牡丹と薔薇」(東海テレビ、フジテレビ 毎週 月〜金 ひる1時25分〜)12月23日(水)放送。第18話「姉妹を結ぶ歌の名は・・・」より
脚本:中島丈博 演出:藤木靖之


ついに出会った、富貴子と美輪子


アイデンティティー探しのプチ旅(のようなもの)に出たもうひとりのぼたん・富貴子(黛英里佳)。いきなり、「え、先生(西村和彦)が!」と名付け親!に出会い、古いカルテをみつけてもらいます。
それをもとに、義父・峰靖(安藤一夫)と一緒に、母・眞澄(伊藤かずえ)の故郷である漁村に向かうと、そこには死んだ曾祖父母の遠縁が住んでいて、眞澄の母・萌子(山口いづみ)のことをトントン拍子に聞き出すことに成功。
順調過ぎるほど順調で、なんといっても、ええ〜〜! なのは、峰靖が、偽物の委任状をつくって、眞澄の戸籍謄本をとってきちゃうこと。いいんでしょうか!

さらに、ひまに任せて、美輪子たちの様子も見に行っちゃう峰靖。お父さん、銀行業よりも天ぷら屋さんよりも探偵という生き甲斐に出会えて良かったですね、急に顔つきがきりっとなっていますよ。
こうして、あまりにあっさりと、おそろしい運命のいたずら(多摩留が殺したぼたんの義母が富貴子の実母)が判明しますが、全然衝撃じゃありません。視聴者的にはわかっていることとはいえ、登場人物たちはそれこそアイデンティティーが揺らぐような大問題のはずなのに、そのへんは描く気がないようです。それでいいのか? とも思いますが、ここでまた、うをー! ってのたうちまわってたら、みんな、疲れちゃうと気をつかったのか、昼ドラらしいマイペースさで、一気に、富貴子と美輪子(逢沢りな)の運命の出会いに進みます。吉田家のお母さんなんか、豚キムチ鍋食べてご機嫌ですからね。3億円の賠償金の告訴を取り下げられてすっかりお気楽になってしまった様子。キムチいい〜と言いださないかとドキドキしちゃいました。
育ての父母からは、実母の家には近寄らない方がいい、と言われても、そうもいかない富貴子(そりゃそうだ)。
新居まで行ってみたり、ローズガーデンまで行ってみたり。とうとう、ローズガーデンのカフェで美輪子が弾き語る名曲「牡丹と薔薇」(「どこかの国の古い民謡に誰かが歌詞をつけた」っていう設定)を聴いて涙します。

突然泣きだした女の顔を見て驚く美輪子。彼女が最初に驚かないとならないために、多摩留には、ぼたんと富貴子の顔がそっくりということスルーさせていたのでしょうか。多摩留のお父さんお母さんに関しては、火事で顔が焼けていたため顔がわからなかったってことにしているのでしょうけれど。計算されているのか勢い任せなのか。どっちにしたって、やっぱりかなりのゴーイングマイウェイです。
(木俣冬)