前作で大ヒットを記録したガムのブランディング動画の新作公開!前作から2年ものブランクをあけて制作された理由とは?

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今回ご紹介するのは、ガム製品「Extra」を販売する米Wrigley社のブランディング動画です。

Wrigley社は「Give Extra, get extra(Extraガムを贈って、特別な経験を手に入れよう)」というキャッチコピーのもと、日々何気なく消費されていくガムに、“時間や経験を共有するアイテム”という新たな価値付けを図るブランディングキャンペーンを展開しています。

2013年には、その一環として動画「Origami」を公開しました。ガムの包み紙で作った鶴の折り紙を通して、父と娘の深い愛情を描いた本作は、今もなお人々の記憶に残る感動作です。

そして「Origami」から2年経った今年の10月、Wrigley社は同じ製作陣による新作「The Story of Sarah & Juan」を公開しました。今回は1組の男女の心温まるラブストーリーが展開されます。

 

物語はサラとジュアンの高校生時代から始まります。

初めてのデート、卒業パーティー、大学進学とさまざまな思い出を共有していく2人。

楽しい一時も、ケンカをしたときも、大学を卒業し、仕事で彼女が遠くへ旅立つときも、ジュアンはサラがくれたガムを食べた後、こっそりと包み紙に何かをメモしていました。

そんな遠距離恋愛の最中、ある日ジュアンはサラを小さな画廊に呼び出します。

そこで彼女が目にしたのは、ガムの包み紙に描いた二人の思い出の数々でした。

ジュアンはガムの包み紙に2人の思い出を込め、彼女にプロポーズをします。

前作を上回る反響を見せた本作は、公開から3カ月足らずで1億6000万回の再生を突破。

Extraガムという商品を直接的にアピールするのではなく、誰もが覚えのある「恋愛」という感情を軸としたストーリーを描くことで多くの共感を得て、結果としてExtraガムのイメージを向上させることに成功しています。「私もガムを買えばこんな素敵な経験ができるのかしら」などとコメントにあるように、購入意向の向上にもつながっているようです。

ところで、前作同様、ガムの包み紙にスポットを当てたストーリーの本作ですが、前作からなぜ2年ものスパンがあったのでしょうか?

その質問にクリエイティブディレクターの Andrés Ordoñéz氏は「『Origami』では非常にうまく視聴者の心をつかむことができたので、その印象を残しておくことにしました。今でも我々のビジネスに良い影響を及ぼしている『Origami』の力を新しいコンテンツですぐに取り去りたくなかったのです。」と答えています。(参照元)

日々さまざまな動画作品が生まれる昨今、たとえ「バズった」としても世の中の関心はすぐに新しい動画へと移ってしまいます。しかし、本当に力のあるコンテンツは、2年という月日を経ても色あせることなく人々の心に残り、ブランドイメージを醸成できることを示したエピソードです。

企業:Wrigley
タイトル:The Story of Sarah & Juan
目的:ブランディング