フィギュアスケート男子史上初のグランプリ(GP)ファイナル3連覇を達成した羽生結弦。12月15日、開催地のスペイン・バルセロナからは、乗り換えなどを含めると12時間を超えるフライトで、羽田空港に帰国。『週刊女性』の直撃取材に笑顔で応じてくれた。

エゴサーチ疑惑に「そこまで、僕はすごくは見ないですけど……でも気にはしていますよ」と答えてくれた羽生。

過去の羽生語録を見ても、ファンや応援した方々への感謝の言葉が並ぶ。特に11年3月11日に起こった東日本大震災の被害者への思いというのは、特別なものがある。

なぜなら、仙台出身の羽生自身、地元のスケートリンクで練習中に被災。スケート靴のまま飛び出し、4日間ほど、避難所で過ごしているのだ。

来年の3月11日には、震災から5年という節目の年になる。東北出身の羽生にその思いを尋ねると、しばらく沈黙したあと、いろいろな思いを整理するかのように、静かにこう話してくれた。

「なんですかね……。何年たとうが、3月11日だからというわけではなく、被災された方にとって、つらいものはつらいでしょうし……。復興が進んでいるものもあれば、進んでいないところもあるでしょう。本当に大変だと思います。僕は応援することしかできないので、少しでも早く復興が進んでもらえたらうれしいと思います」

プレッシャーをはねのけ、世界記録を更新し続ける彼の姿は、多くの被災地の方々に夢と希望を与えているに違いない。だが、彼は冷静なまでに、こう答える。

「実際に直接、支援しているわけではないですし、何もしていないということ、それも自覚しています。オリンピックの後も、その思いは強くありました。でも、被災地のことだけは忘れないでほしいと思います。その思いを伝えるためにも、スケートをしています。僕のスケートを見てくださった方が、少しでもそれを感じてくださればうれしいですし、それが、スケートをやっていて本当によかったと思える瞬間ですね」

スケートへの飽くなき挑戦と同様に、地元への、被災者への思いはブレることはない。’16年1月9日に、岩手県盛岡市で行われるチャリティーアイスショーにも出演する予定だ。

最後に、12月25日から開幕する全日本選手権で目標とする点数を聞いてみると、満面の笑みでこう返す。

「ないですよ(笑い)」