ツアー2勝目!前田陽子のスイングにはスライス防止のポイントが(撮影:福田文平)

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 今季の国内女子ツアーの優勝者の活躍を振り返り、強さの要因を探る“Playback LPGATour2015”。第12回目は『サマンサタバサレディス』で、2014年の『伊藤園レディス』以来のツアー2勝目を飾った前田陽子。初優勝までダンボール工場で働いていた経歴を持つ前田のスイングの特徴を上田桃子のコーチを務める辻村明志氏に聞いた。

 「スイング的な特徴は、左軸タイプです。ダウンスイングでは、体の左サイドでボールを狙うため上体が開かずシャフトがしっかりと立ち、クラブが最短でボールを捉えてきます。そのため、シンプルで安定したフェードボールが打てている。フェードヒッターには非常に参考になりますね(辻村)」。
 辻村氏は安定したフェードを打つポイントは連続写真から読み取れるという。「アマチュアの皆さんに参考にしてほしいのは、インパクト時の帽子のつばの向き。インパクトゾーンでつばが目標方向に開くとクラブがアンダーから入り、開いた状態でのインパクトとなり、フェードボールというよりはパワーの逃げたスライスボールになってしまいます」。しっかりと頭を残す動きは強いボールを打つために必要不可欠。帽子のつばの向きというチェックポイントはアマチュアのスイング作りにも役立ちそうだ。
 2年連続で勝利を挙げている前田の強みは安定したフェードボールだけではない。前田自身が「チャンスが来るまで待つのが私のゴルフ」と語るように、どんな時でもぶれない精神性にこそ強みがある。それを間近で見てきた辻村氏は「ゴルフでは、自分ができる事、できない事の判断が大切であり、試合は試す場ではなく戦う場です。彼女の“自分を分析する力”があることは、練習の取り組みや試合でのマネジメントで垣間見られます。自分のできないマネジメントをしない心の強さは、気持ちの強さの表れでもあります」と語る。
 自分の実力を知らず、無理な攻めを繰り返してスコアを崩しているアマチュアも心に刻んだほうが良さそうだ。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチ、キャディとして上田桃子、濱美咲らを指導。今季は上田の出場全試合に帯同し、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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