ママの気持ちもリラックス♪赤ちゃんと一緒にクラシック音楽を楽しもう
赤ちゃんが生まれると、「親子のためのオーケストラコンサート」や「赤ちゃんと一緒に聴くクラシックコンサート」などのイベントの案内やお知らせを目にする機会も多くなると思います。
そんな時は、ラジオや音楽プレイヤー、PCをフル活用して、おうちで手軽にクラシック音楽を楽しんでみましょう。家事や育児をしながらBGM的に流す「ながらクラシック」で全くOK！
■何を聴いたらいいのか分からない！というママへのヒント
イギリスのラジオ局「Classic FM」は1992年に登場したクラシック専門の民間放送局。形式張らないカジュアルな選曲が人気を呼び、あっと言う間に世界最大のクラシック専門チャンネルに急成長しました。
週あたり560万人のリスナーがこのチャンネルを聴いており、しかも、その1割近くが子どもなんだそうです。その「Classic FM」のサイトで「赤ちゃんにぴったりのクラシック音楽」としてピックアップされているものをちょっとご紹介しましょう。
1. ホルスト作曲：組曲「惑星」より、「金星」
日本でも有名なホルストの「惑星」。平原綾香さんが「jupiter」として編曲して歌った「木星」は特によく知られていますが、この「金星」も、組曲「惑星」の中でもっとも穏やかで、もっとも美しい曲として人気があります。
2. カンテローブ作曲：「オーベルニュの歌」
フランス南部オーベルニュ地方の民謡を題材にした歌曲集です。素朴なメロディーですが、オーケストラの豪華な伴奏によって、オーベルニュの豊かな山々やそこに暮らす人々の息遣いを感じることができる雄大な曲。すがすがしい朝に聴くのにぴったりです。
3. サン＝サーンス作曲：「動物の謝肉祭」より、「白鳥」
ロバや象、カンガルーに亀。動物たちが次々とあらわれ、賑やかにユーモラスにパレードしていく様子を描いた「動物の謝肉祭」。古今東西問わず、子どもたちに大人気の組曲です。わけてもこの「白鳥」は、その穏やかで優しい旋律が有名です。
4. シューマン作曲：「子供の情景」より、「トロイメライ」
子どもが大好きだったという作曲家シューマン。「子どもの情景」はシューマンの優しい目を通して子どもの心の様子が描かれた曲集です。中でもこの「トロイメライ(夢）」は有名で、ママもきっとどこかで耳にしたことがあるはず。うとうとと眠りにつく赤ちゃんにそっと聴かせてあげたい曲のひとつです。
5. J.S.バッハ作曲：「平均律クラヴィーア曲集」より「前奏曲ハ長調」
赤ちゃんが少し成長してくると、音楽はただ単なる「音の羅列」以上のものとなり、日々の遊びや行動などと結びついてきます。バロック音楽を代表するバッハの曲は、音楽美学的な純粋さと数学的な精緻さを併せ持っているので、赤ちゃんの学習意欲と集中力の向上にぴったり!?
これらの曲はClassic FMのこちらのページからも試聴できますので、ぜひ聴いてみて下さいね。作曲者や題名は知らなくても「あ、聴いたことある！」という曲ばかりです！
■赤ちゃん用のクラシックアルバム、クラシック専門のネットラジオも活用して
この「Classic FM」は、赤ちゃんのためのアルバムも出しています。赤ちゃんやママのために厳選された、数々の名曲の中でも言わば「いいとこ取り」ばかりのお得なアルバム。日本からでも、AmazonやiTunesで購入することができます。
もちろんその他にも、赤ちゃんやママに優しいクラシック曲を集めたCD、DVDなどはたくさん発売されているので、ネットなどで探してぜひお気に入りのものを見つけて下さいね。
また、「とりあえずいろいろ聴いてみたい」というママには、クラシック専門のネットラジオがおすすめ。「Classic FM」はもちろん、アメリカの老舗クラシックFM局「WQXR」のストリーミングや、日本にも「Ottava（オッターヴァ）」というクラシック専門のネットラジオ局があるので、ぜひチェックしてみて。ネットラジオなら、季節や行事に合った曲をセレクトしてくれていることが多いので、気分も盛り上がること間違いなしです！
家事をしながらでも良し、優雅なおやつタイムのBGMも良し、お昼寝前のごろごろリラックスタイムに楽しむも良し。好きな時に自由に赤ちゃんとクラシック音楽を楽しんでみてはいかがでしょうか？
「あ、いい曲だな」「これ、好きかも！」と思う曲に出会えたら、作曲者や曲名をチェックしておいて、改めてネットやお店などでCDを探してみるのもいいかもしれませんね。
Classic FM のサイトはこちら
WQXR のサイトはこちら
Ottavaのサイトはこちら
